Project/Area Number |
23K02262
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Toyo Gakuen University |
Principal Investigator |
井上 美鈴 東洋学園大学, 人間科学部, 講師 (40856803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 豊 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (30231773)
平部 正樹 聖心女子大学, 現代教養学部, 准教授 (20366496)
蒲谷 槙介 愛知淑徳大学, 心理学部, 准教授 (20758049)
石井 悠 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 助教 (00970641)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 親子関係 / 評価 / 評価マニュアル / 相互交渉評価法 / 乳幼児精神保健 |
Outline of Research at the Start |
乳幼児-養育者の関係性評価は,親子への臨床的理解,介入の必要性の有無,介入方法の検討に必須であると考えられている。しかし,本邦においては関係性評価法の臨床利用がまれであり,その研究も遅れている。本研究では乳幼児-養育者の関係性の評価法であるCaregiver-Child Structured Interaction Procedure(Crowell Procedure)の信頼性・妥当性を備えた臨床用評価マニュアルを開発し,親子の臨床的問題や強みを把握し,治療や支援につなげることを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
乳幼児とその養育者への支援では,まず,乳幼児-養育者の関係性を評価することが重要となる。なぜなら、関係性の評価は親子関係の臨床的理解,それに応じた介入の必要性や介入方法を検討するうえで不可欠なためである。しかしながら,本邦においてはこのような関係性評価法の臨床利用が限られており,その研究も進んでいない実態がある。 そこで,本研究では乳幼児と養育者の関係性評価法の一つであるCaregiver-Child Structured Interaction Procedure(以下,Crowell Procedure)の臨床用評価マニュアルを開発し,その信頼性と妥当性を検討することを目的とした。 第一段階の調査は,Crowell Procedureの評価項目を整理し,[臨床用評価マニュアル第1版]を開発する予定であった。具体的なプロセスは2つのステップからなる。1)関連する文献や関連学会などから得られる知見をもとに,乳幼児と養育者の相互作用に関する評価尺度や視点を収集し,研究者やあおきメンタルクリニック乳幼児家族外来の臨床家との協議を通じて,[臨床用評価マニュアル第1版]を作成する。2)[臨床用評価マニュアル第1版]を用いて、実際のケースにおいてCrowell Procedureの評価を行う。連続的サンプル10例を対象に,複数の評価者が [臨床用評価マニュアル第1版]と現行評価マニュアルを用いて評価を行い,その結果について議論する。一致しなかった点を中心に,臨床用評価マニュアルの改訂を行い,[臨床用評価マニュアル第2版]を作成する。 2023年度は第一段階の1)の[臨床用評価マニュアル第1版]の作成に注力した。文献レビューや専門家の意見をもとに,親子関係の各領域(遊び,しつけ,学び,アタッチメント)で中心的に評価するべき項目を臨床的な視点を加えながら選定し,整理した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文献レビュー等に基づいて整理された評価項目から、臨床的に価値を持つ項目に厳選・整理するために時間を要した。具体的には、臨床現場での実用性を重視し、臨床家との綿密な協議を通じて、各項目を慎重に検討していく必要があったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は第一段階の計画であった [臨床用評価マニュアル第1版]の完成を目指す。さらに,あおきメンタルクリニック乳幼児家族外来に通院し,同意を得られた連続的サンプル10例を対象に,複数の評価者が,Crowell Procedureについて[臨床用評価マニュアル第1版]と現行評価マニュアルでの評価を行い,これらの結果の協議後,[臨床用評価マニュアル第2版]を作成する。3年目は, [臨床用評価マニュアル第2版]の妥当性・信頼性を検証するための調査を開始する。
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