| Project/Area Number |
23K02294
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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| Research Institution | Toyama University of International Studies |
Principal Investigator |
大平 泰子 富山国際大学, 子ども育成学部, 教授 (00555188)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 環 (彼谷環) 富山国際大学, 子ども育成学部, 教授 (70288257)
竹田 好美 富山国際大学, 子ども育成学部, 講師 (20469472)
宮田 徹 富山国際大学, 子ども育成学部, 教授 (20290075)
辻 和希 富山国際大学, 子ども育成学部, 講師 (90840158)
奥田 秀巳 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (50828077)
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| Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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| Keywords | シティズンシップ教育 / 市民性 / 保育 / 幼児期 / 発達 |
| Outline of Research at the Start |
市民教育(シティズンシップ教育)は、様々な国や地域において学校教育での制度化や運用がめざされている。日本では18歳成年に依拠した主権者教育に重点が置かれてきたが、模擬投票や模擬裁判のトレーニングだけでなく、その基盤となる能力の育成が必須である。本研究では、子どもの心の発達が市民教育における重要な基盤となる要素と捉え、市民性の基盤を育む保育を提案するために、①定義の整理、②幼児期の育ちと市民教育の目標との対応検討、③指針・要領の変遷の再解釈、④幼児の話し合い場面の経時的観察とその解析、⑤視察を行い、これらをふまえて⑥市民教育や市民性の視点を持った保育の実現について検討する。
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、子どもの心の発達が市民教育における重要な基盤となる要素と捉え、市民性の基盤を育む保育の提案につなげるために様々な方法でアプローチした。 まず、市民性の基盤を育む保育の理論的背景を明らかにするための手がかりとして、関連する先行研究を考察した。特に注目したのが「集団保育」とそれをめぐる論争であり、主に『保育問題研究』における先行研究を中心に、この論争から見えてくる市民性の基盤を育む保育の理論的背景について考察した。 さらに、市民性の基盤を育む保育の実現を保証・保障するには、幼児が、将来の市民/自立した主権者としてその思想や行動が保障される制度的枠組みについての議論も必要であると考え、その準備的作業として、多様な意思が反映される選挙制度の必要性について検討した。 そして、本研究において着目している対話のなかで育つ人間関係について、市民教育の前提となる他者との関係性についての考察と対話の中で育まれる力が市民性の育成にどのように寄与しうるかについて調査した。前者については、市民教育の前提となる他者との関係性について、心理的安全性の概念に注目して考察した。その成果として、「熟議学習」のような「熟議すること」そのものに教育的意義を見出す市民教育を実践する場合、可謬主義の立場から意見や存在の多様性を尊重することのできる、心理的安全性の確保された対話環境が求められることが明らかになった。後者については、小中学生を対象として対話の経験前と経験後に質問神調査を実施し、市民性に資すると思われる能力(論理的思考、批判的思考、創造的思考)に関する自己評価がどのように変化したかを検討した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
①「市民性(シティズンシップ)」、「市民教育(シティズンシップ教育)」の定義を整理するため、各国の定義にかかわる資料収集を継続して行っている。 ②市民性の基盤を育む保育の理論的背景に関連する先行研究の考察を行ったが、現場の保育者を対象とした半構造化面接によるインタビュー調査は未実施である。 ③本邦の保育において市民性に関わる事項がどのように扱われてきたかについての歴史的変遷を把握・再解釈するため、戦後からの幼稚園教育要領や保育所保育指針等の資料を収集し、分析を進めているところである。 ④対話のなかで育つ人間関係については、市民教育を成立させる前提となる他者との関係性について文献的考察を行うとともに、対話の中で育まれる力が市民性の育成にどのように寄与しうるかについて小中学生を対象として調査を実施した。保育現場での幼児の話し合い場面の観察については、実施に向けて調整中である。 ⑤視察調査の実施に向け、市民教育の実践事例の収集を行っている。
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| Strategy for Future Research Activity |
研究組織メンバー間での連絡を密にし、研究計画の詳細や得られた研究成果等について情報共有や意見交換を行いながら研究の推進を図る。具体的には、以下の事項に取り組んでいく。 ①については、引き続き市民性に関する各国の定義に関わる資料収集を行うとともに、市民性の定義とそれを踏まえた教育のありようを検討する。 ②については、保育・幼児教育における 「市民性(シティズンシップ)」についてレビューし、それを踏まえて保育者インタビューを実施する。 ③については、収集した資料の分析をもとに、指針・要領の変遷について市民教育の視点からの再解釈を試みる。 ④については、保育現場における話し合い場面の観察に向けて、研究計画の詳細を検討して観察のフィールドとなる保育施設と調整していく。 ⑤各国における市民教育の導入背景や実践例の調査を継続し、視察調査の具体化に取り組む。
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