Project/Area Number |
23K02310
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
杉浦 崇夫 山口大学, その他部局等, 名誉教授 (80136150)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | ラダートレーニング / 幼児 / 障害者 / 姿勢保持能力 / 重心動揺 / 足趾筋力 / バランス保持能力 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,幼児の転倒防止という観点から調整力を改善すると言われている継続的なラダートレーニングの実施が発育に伴う幼児の体力、とりわけ足趾筋力ならびにバランス機能にどのような影響を及ぼすのかについて3年間の追跡により検討することを第一の目的とする。また、健常児と比較して姿勢制御能力が未熟であるといわれている発達障害児の足趾筋力ならびにバランス機能に対するラダートレーニングの影響について検討することを第二の目的とする。本研究によって、幼児期の早い段階から必要とされる動きづくりに関わる科学的根拠や障害者への運動療法の新たな開発につながることが期待できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、幼児や障害者(児)に対するラダートレーニングが足趾筋力の向上や静的平衡能を改善するのか、また幼児の発育に伴う静的・動的平衡能や体力にどのような影響を及ぼすのかについて検討することである。 実験1:幼児への影響 初年度は、年少保育園児を対象とした。対照群はA保育園、トレーニング群はBこども園の年少児とした。トレーニング前後に両群の被験者に対し、足趾筋力,開眼並びに閉眼での静的平衡性テスト(片足立ちテスト,重心動揺)20m走、テニスボール投げ、立ち幅跳び、平均台歩行時間を計測した。また、トレーニング群にはラダー動作の習熟度を判定するために4種目のラダー動作のビデオ撮影を行った。ラダートレーニングは、1日3種目のラダーステップを20分程度、週2回、1か月間行った。その結果、トレーニングにより立ち幅跳、平均台歩行、右足趾筋力は改善したが、静的姿勢保持能力には変化は認められなかった。したがって、姿勢保持能力の未熟な年少児に対するラダートレーニングは姿勢保持能力に大きな影響を及ぼさないと考えられる。 実験2:障害者(児)への影響 被験者としてA特別支援学校の中学部生徒を対象とした。トレーニング前後に足趾筋力,開眼並びに閉眼での静的平衡性テスト(片足立ちテスト,重心動揺)の測定ならびにラダー動作の習熟度を判定するために4種目のラダー動作のビデオ撮影を行った。トレーングは幼児での検討と同様に行った。その結果、ラダートレーニングによりラダーステップの習熟度の改善、足趾筋力は増加した。トレーニング前に重心動揺の測定値が劣っていた生徒では、トレーニングによるその変化は著しく改善された。これらの結果は、障害のある生徒に対するラダートレーニングは、足趾筋力を改善し、特に重心動揺の劣る生徒において立位姿勢の安定性をもたらす可能性があることを示唆する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画として幼児の縦断実験では、初年度は年少児を対象として計画した。計画通り、年少児のラダートレーニングの介入と測定は両群ともおよそ20名弱の被験者で実施することができた。 障害者(児)を対象とした介入・測定についても、ほぼ計画通りの内容で被験者およそ10名の被験者を対象に実施することができた。今後、被験者数を増やすよう関係諸機関に協力依頼していく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
幼児の縦断実験では、引き続き同一被験者について検討を継続する。 障害者(児)を対象とした検討では今後、被験者数を増やすよう努力していく。
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