Project/Area Number |
23K02315
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
内山 由美子 帝京大学, 医療技術学部, 助教 (00624404)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 受診準備支援 / プレパレーション / 発達障害 / 子育て支援 / 保育園 / 幼稚園 / 児童館 / 地域支援子育て / 受診準備 / 病院前支援 / 小児医療 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、医療機関受診を嫌がる未就学児を前向きに受診に導くため、医療機関で行われているプレパレーションを非医療者が地域や生活の場で実施できるようアレンジした「プレホスピタルプレパレーション」の実践方法について以下のように検討する。(1)保育園・幼稚園・児童館においてプレホスピタルプレパレ―ションを実施し、児の表情や発言、フェイススケールから不安や理解の程度を観察する(2)保育園・幼稚園・児童館職員に対する質問紙調査を実施し、実践方法について評価する。(3)児の保護者に対する質問紙調査を実施し、プレホスピタルプレパレ―ションに用いた動画教材の自宅での使用意向や活用方法について評価する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、医療機関受診を嫌がる未就学児を前向きに受診に導くため、医療機関で行われているプレパレーション(子どもが前向きに診察や治療を受けられるようにするための支援)を、保育現場・児童館・家庭などで非医療者が地域や生活の場で実施できるようアレンジした「プレホスピタルプレパレーション」の実践方法について検討を行うものである。動画を用いて子どもが①医療機関はどんなところか、②どんな道具を使って誰が何をするのか、③なぜそれ(診察行為)をするのかについて、友達や保護者と一緒に学ぶことを通してヘルスリテラシーの向上をはかり、受診時に起こる様々な事を子どもの想定内とし、不安軽減に繋げることを目指す。「プレホスピタルプレパレーション」という語は、申請者が「病院前プレパレーション」をイメージして命名した、本研究内において用いる呼称である。 本研究の主たる目的は、受診を嫌がる未就学児を前向きに受診に導くために、非医療者が地域や生活の場で実践できる受診準備支援「プレホスピタルプレパレ―ション」の実践方法を検討することであるが、受診を嫌がる未就学児は、保育園・幼稚園等どこにでも存在し、昨今は保育所で発達障害等の受入を行っている園は9割にのぼる。受診を嫌がる児の多くは発達障害等のいわゆる「気になる子」である。このような背景を鑑み、発達の気になる子も含め、集団で実施するプレホスピタルプレパレ―ションの方法と、ニーズに合わせて個別に行う方法を各施設での調査を通して検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は、保育園・幼稚園・児童館・療育施設にヒアリングを行い、その結果を踏まえ現場ごとにプレホスピタルプレパレ―ションの実施方法について検討を行った。実施プランとして、①保育園・幼稚園・児童館などのように、発達の「気になる子」の混在はあるが、園の活動として園児全体に向けてプレホスピタルプレパレーションを行う方法と、ニーズのある保護者に向けて個別に行う方法を並行して行うプランと、②療育施設のように個別のニーズに合わせて行うプランを作成した。それらに対応するため、プレホスピタルプレパレ―ションに用いる動画のナレーションを短くしたバージョンを制作する必要があったため、動画の編集を行った。また、動画と併用する絵本が必要であることが明らかになり、動画をベースとした絵本の制作を行った。絵本についても文字入りと文字無しの2つのパターンを制作することで、現場のニーズに合わせて使用できるよう準備した。 2024年7月から、各現場での実践方法検討のための質問紙調査・インタビューを実施する。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度のヒアリングにおいて、発達障害児を含めた支援を検討するために、保育園・幼稚園・児童館のみでは検討しきれないことがわかり、対象施設に療育施設を加えた。これにより、療育施設に通所する発達障害児(サポートを受けている児)と、一般の保育園・幼稚園に混在する発達障害児で(発達障害児としてのサポートを受けていないが保育士や保護者が「児の発達が気になる」と感じているケースを想定している)と、定型発達児で受診支援のニーズがある児の個別対応の方法への示唆を得ていく方針である。このことにより、園で行う集団活動の中での支援方法、個別支援方法の2つのパターンやその組み合わせを検討する。
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