Support for children's mental health using Gigaschool - Development of an application for collaboration between education and medical care -
Project/Area Number |
23K02324
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
永光 信一郎 福岡大学, 医学部, 教授 (30258454)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | GIGAスクール / 認知行動療法 / PHQ9 / CBT / アプリ / CBTアプリ / メンタルヘルス |
Outline of Research at the Start |
メンタルヘルス問題の克服には, 自分の気持ちをセルフモニタリングできること, 助けを求める行動を発信し, 必要時に適切な支援につながることである. これら課題解決にギガスクール構想が貢献すると考えた. 児童生徒が所有する個別タブレット端末で認知行動療法(Cognitive Behavior therapy: CBT)の原理を搭載したセルフモニタリングアプリを実施することで, 子どもは自分の気持ちを俯瞰するスキルを獲得し, SOSを発信し, 適切なサポートへつながる仕組みを開発することを目的とする. ギガスクールを応用した次世代型の子どもメンタルヘルス支援システム開発を実施する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、kodomo-CBTアプリを子ども達がギガスクール内で実施することで、メンタルヘルス課題に対する論理的思考の学習が向上することを証明することを目的としている。研究協力を得た2校に対して、認知行動療法の技法を搭載したkodomo-CBTアプリ(Webアプリ)を実施した。アプリは心の仕組みを知るレッスンパートと、気持ちをモニタリングするシートを作成するモニタリングパートから構成されている。279名の参加意思があり、プログラムを完遂したのは、212名であった。平均アプリ実施日数は42.9日。主要アウトカムはPHQ9AでQTA30を副次アウトカムとした。QTA30は、total score 以外に、身体症状、うつ症状、自己効力感、不安症状の下位スコアからなる。各々尺度のアプリ実施前後のスコアと有意差検定を示す。PHQ9A (6.3±5.5, 5.3±5.4, p<0.01), QTA30 total score (30.1±14.7, 28.1±16.6, p<0.05), QTA30身体症状 (42.0±9.7, 41.2±11.1, p=0.174), QTA30うつ症状(7.4±2.4, 7.4±2.4, p=0.709), QTA30自己効力感(14.1±3.4, 13.7±3.6, p=0.069), QTA30不安症状(12.6±2.7, 11.8±2.8, p<0.01)で、PHQ9A, QTA30 total score, QTA30不安症状に有意な改善を認めた。アプリ実施前のPHQ9A値が高いほど、作成シート枚数は有意に多く、PHQ9A値も有意に改善した。高うつ群、中うつ群、低うつ群いずれにおいてもPHQ9Aの有意な改善を認めた。kodomo-CBTアプリがメンタルヘルス課題の改善に有効であることがGIGAスクール構想を介した介入で実証された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
公立小学校1校の小学5年生と6年生、中高一貫校1校の中学1年生から高校3年生から協力が得られため、順調に介入研究を実施できた。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の展望として、福岡市実証実験フルサポート事業、福岡市教育委員会と交渉中のもと、福岡市J地区(人口12万人)の公立中学校6校での試験導入を検討中である。学校側にバックエンドシステムを導入することによって、アラート機能、テキストデータ解析等により、学校側がクラスの児童生徒の心身の健康状態をモニタリングすることが可能となり、早期に支援を提供することが可能となる。検証を行ったのちに、全国自治体へマネタイズしていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(10 results)