Project/Area Number |
23K02327
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Suzuka Junior College |
Principal Investigator |
みやざき 美栄 鈴鹿大学短期大学部, こども学専攻 幼稚園教諭・保育士コース, 准教授 (40817037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神谷 勇毅 岐阜市立女子短期大学, その他部局等, 准教授 (00736001)
田中 裕子 ユマニテク短期大学, 幼児保育学科, 准教授 (20852312)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 壁面構成 / デジタル壁面 / 保育・教育 / 音・音楽 / 自然音 / こどもの歌 / 赤外線マルチタッチフレーム / 幼小接続 / デジタル壁面構成 / ICT保育活用 / サウンド / 音楽教育 |
Outline of Research at the Start |
近年、幼児教育現場での「壁面構成(装飾)」が減少している。壁面構成は、作る手間、季節やイベントに応じて変える手間が重なり、積極的に行う幼児教育施設が減少傾向にある。しかし、壁面構成は、季節感や季節ごとの行事や状況の認知など、「育ちの援助」や「豊かな感性の育み」の一助になる。ICTを活用することで、音と体験とのリレーションシップの観点から研究を進め、デジタル壁面構成にサウンド(Sound:音)を並行して取り入れるサウンドアラウンド(Sound Around)により幼児の感性を刺激し、日本の四季の良さ、わが国の伝統や習慣を再認識することに繋がるデジタル壁面構成の開発とその効果についての検証を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は①幼児教育現場園に対して現状のICT活用と壁面構成(装飾)の実態調査を行い(発表含む)、②音と音楽を伴うデジタル壁面構成開発(発表含む)とそれに関わる素材の収集、③研究実施協力園に対して依頼を進めた。 ①について、調査は三重県下全域の国立・公立及び私立保育施設560園に対して実施した。結果から、壁面構成(装飾)は保育において(こどもにとって)あったほうが良いと凡そ9割の園で考えられている一方で、7割以上の園が壁面構成(装飾)を作ることは大変だと感じていることが確認できた。多忙な中で、労力を費やして実施されていることが推察される。また、保育(教育)におけるICT活用について、凡そ9割弱の園が興味を持たれており、子どもに対してICTを活用した保育(教育)を行うことについて賛成であるという結果を得られた。実態調査から、これまで保育(教育)でのICT活用については、小学校以上と比較すると緩やかであると感じられたが、今後の保育での効果的なICT活用推進へ向けて、意味を持つ最新の結果を得ることができた。日本保育学会において、「デジタル壁面構成の可能性―質問紙調査の分析から―」として、5月に発表予定である。 ②について、壁面構成に使用する画像データ及びサウンド収集と演奏録音を進める他、サウンド音源提供依頼、演奏家への依頼を進め、2024年度も継続して行う。技術開発については、当初アクリル板を活用したデジタル壁面を構想していたが重さと場所の確保の問題(設置及び移動)が生じたため、将来的に現実的ではないと判断し、実用性を最優先したタッチフレームを活用したデジタル壁面の開発を進めた。 ③について、児童館と保育園のそれぞれ1施設から、デジタル壁面構成の設置及び実践の同意を得ることができた。2024年度に試行的教育実践及び観察研究を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題初年度に計画していたアンケートによる実態調査を予定通りの内容で実施することができた。技術開発においては、当初予定していたアクリル板を活用したデジタル壁面が幼児教育現場に実用的ではないことが早期に気付くことができたため、タッチフレームを活用したものに切り替えて開発を進めることができた。また、公開について、技術に関わる発表(論文1,口頭発表2)及びアンケートによる実態調査の速報について発表準備を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究課題初年度に関係性を構築できた児童館及び保育園において、開発教材(タッチフレームを使用したデジタル壁面構成)の設置と試行的教育実践及び観察研究にて、データの収集を進めるとともに検証を行う。また、現職保育者に対して使用感や改善点について聞き取り調査を実施し、本研究が狙うサウンドアラウンドの留意点を確認し、その上でどのような壁面構成が幼児教育現場に適しているかの考察を深めていく。結果を受けた開発の継続と、初年度アンケート調査について論文化を進め、それぞれの研究成果について発信を行う。
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