地球市民意識を涵養する探究的歴史教育の実現-国内外の事例分析と単元開発-
Project/Area Number |
23K02376
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Hannan University |
Principal Investigator |
祐岡 武志 阪南大学, 経済学部, 教授 (00802539)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 歴史教育 / 市民性教育 / 世界史探究 / ビッグヒストリー / ESD / 世界遺産 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、持続可能な未来社会を担う地球市民の育成を目指し、歴史教育における探究的な学習の在り方を明らかにすることを目的としている。現在の学習指導要領に基づく高等学校地理歴史科では、探究的な学習が求められている。しかし、高等学校現場では、世界史探究の研究や実践が限られる。このため、世界史探究の教育内容と教育方法の開発が課題となっている。 この課題に対して、本研究では国内外の探究的歴史教育の事例収集と分析を行い、探究的歴史学習の方途を提示するとともに、世界史探究の単元開発を行うことで、歴史教育に求められる探究的な学習の在り方を、教育内容と教育方法の両面から明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度の前半は、主に研究計画の第1段階となる探究的歴史教育に関わる事例収集を目的とした学会参加や出張を行った。7月に名古屋学院大学で開催された日本国際理解教育学会第32回研究大会に参加。8月は、奈良県立国際中学校・高等学校を訪問し、中学校1年生の個人と社会(歴史分野)を参観した。 9月には、研究代表者が2022年度の国外研究で滞在したオランダに赴き、ビッグヒストリー教育を推進するアムステルダム大学の教員エスターの授業を参観するとともに、ビッグヒストリー研究の進捗状況を報告して助言を求めた。また、現地の高等学校(A. Roland Holst College in Hilversum)を再訪し、年度当初のビッグヒストリーの授業を見学して研究継続への協力を確認した。 10月は、世界遺産「法隆寺地域の仏教建造物」を調査。11月は、岡山大学で開催された第72回全国社会科教育学会全国研究大会に参加。同じく11月、奈良教育大学附属中学校で開催された第12回共創型対話学習研究所研修会に参加。2024年3月には沖縄本島へ世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」と「沖縄本島北部」に加えて沖縄本島南部戦跡の踏査、及び琉球文化の調査を目的とした出張を実施した。 2023年度の終盤は研究計画の第2段階から第4段階につながる成果報告等に従事した。2024年1月に論文「市民的資質の育成を目指す探究的歴史教育研究に関する一考察―オランダのビッグヒストリー教育に着目して―」を執筆、日本学校教育学会年報に投稿した。2月には、日本学校教育学会により企画された海外スタディツアーに参加し、マレーシア科学大学の学術交流においてオランダでの研究成果を発表し、世界遺産ジョージタウン訪問を見学した。3月には、日本学校教育学会第2回オープン実践研究会で、マレーシアでの活動を報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
補助事業期間中の研究実施計画としては、「第1段階:これまでの探究的歴史教育に関わる国内外の事例収集」、「第2段階:収集した探究的歴史教育の事例分析」、「第3段階:地理歴史科の世界史探究を想定した教育内容開発」、「第4段階:研究成果の学会等での報告・発表及び論文等としての公表」の4段階で構成している。 2023年度は、主に第1段階の資料収集を行うととともに、オランダでのビッグヒストリー教育の調査に基づく研究成果を論文「市民的資質の育成を目指す探究的歴史教育研究に関する一考察―オランダのビッグヒストリー教育に着目して―」を執筆するにあたり、第2段階を進め、第3段階への足掛かりとした。また、上記研究実績で報告した通り、学会関連のスタディツアーや研究会で報告・発表を行い、論文として投稿したことで第4段階にも到達しているためである。
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Strategy for Future Research Activity |
研究実施計画の第1段階は学会参加や出張等で継続して進めるが、国外ではオランダ以外の事例であるイタリアやスペインのビッグヒストリー研究を中心に扱う。研究が国外中心となっているのは、国内でのビッグヒストリーにかかる事例が少ないことであるが、探究的歴史教育の事例としても事例収集に努める。 第2段階については、イタリアやスペインと国内の探究的歴史教育に着目して事例分析を行い、第3段階で開発予定の教育内容の具体化につなげることを目指す。 第4段階については、引き続き研究成果を随時報告・発表する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)