Project/Area Number |
23K02499
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09050:Tertiary education-related
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
岡田 聡志 千葉大学, 国際未来教育基幹, 准教授 (00581779)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | Institutional Research / Higher Education / Education Research / オープンサイエンス / オープンデータ / Reproducibility / Robustness / Replicability / 内部分析 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、政策科学としての高等教育研究と実践領域としてのIR(Institutional Research)のそれぞれが発信するエビデンスの検証体制の不在という問題に対して、特に知 見を妥当化するプロセスに着目し、再生性・頑健性・再現性という3つの観点から、高等教 育研究とIRが信頼あるエビデンスを発信するための仕組みとして求められるスタンダードを 検討し、構築することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、政策科学としての高等教育研究と実践領域としてのInstitutional Research(IR)のそれぞれが発信するエビデンスの検証体制の不在という問題に対して、特に知見の妥当化するプロセスに着目し、再生性・頑健性・再現性という3つの観点から現状と課題を分析することを通じて、そのスタンダードを検討することにより、信頼あるエビデンスの発信を支援するとともに、学際的研究・実践研究・公共組織研究への応用可能性を引き出すことを目的とするものである。 1年目は、高等教育研究とIRにおける再生性・頑健性・再現性に関する情報整理と国際比較という課題を中心に、文献および情報の収集・分析・検討を行った。文献については、先行研究としてMakel&Plucker(2014)を端緒に、そこから10年以上が経過した現状におけるアメリカ・イギリスを中心とした海外の高等教育研究領域のジャーナルにおける再生性・頑健性・再現性の取扱い方、学会等の基準、倫理綱領等の検討を実施した。 また、再生性・頑健性・再現性に関する法的・技術的・制度的検討という課題について、特に技術的観点から合成データの利用といった手段のプライバシー影響評価等を実施した。この点については技術的には有用的であるものの法的・制度的な部分で課題があることが明らかになったため、他分野の動向、特にデータ取得に係る情報利用・倫理審査・同意取得において同様の問題構造を内包していると考えられる医療系領域の対応も含めて、前者の課題と関連付けながら、今後分析を実施することを予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、当初の計画通り、高等教育研究とIRにおける再生性・頑健性・再現性に関する情報整理と国際比較とともに、再生性・頑健性・再現性に関する法的・技術的・制度的検討を実施することができた。研究を進めるなかで、他分野における類似事例への対応についても整理・検討する必要がある等の派生的課題も表出しつつあるが、研究全体としてはおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、本年度の課題について引き続き最新動向のキャッチアップを行うとともに、論文だけでない学会大会における口頭発表等についても対象としながら、情報の整理と検討を行う。加えて、国内及び海外の研究者等の問題意識やニーズ、構造的・心理的な問題点について、これまでの知見をもとにインタビューガイド等を作成・設計し、インタビュー調査等を実施することにより、既存のスタンダードやガイドライン等が実質化しづらい現状や課題について検討する。インタビュー等については各学会の大会や研究集会等の機会を利用することにより、効率的に実施することを予定している。
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