Project/Area Number |
23K02564
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
長南 浩人 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (70364130)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤 隆史 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80272623)
濱田 豊彦 東京学芸大学, 教育学研究科, 教授 (80313279)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2026: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2025: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 人工内耳装用児 / 音韻意識 / 音韻処理水準 / ワーキングメモリ |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、人工内耳装用児の音韻意識の発達について、音韻処理水準に着目し、これとワーキングメモリのコンポーネントの発達との関係を明らかにすることである。このため、人工内耳装用児を対象として音韻分析課題を実施し、音韻処理水準(「対象物行為の水準」「外言の水準」「つぶやきの水準」「内言の水準」)の出現時期を検討するとともに、各水準時に測定されるワーキングメモリのコンポーネントの機能を測定する課題を実施し、これらの関連性を分析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
言葉をかな文字で書けるようになるには、音節分解や音節抽出などの音韻意識の発達が必要と考えられている。健聴児の場合、音韻意識は、積み木のような音節を表す具体物を使うレベル(対象物行為の水準)、物を使わずに声に出すだけでできるレベル(外言の水準)、つぶやきながらできるレベル(つぶやきの水準)、黙ってできるレベル(内言の水準)の順を辿って発達することが知られている。また、その過程にはワーキングメモリの発達が関与することが確かめられている。しかし、人工内耳装用児が同様の音節処理水準の過程を経るのか、また、ワーキングメモリが如何に関与するかは検討されていなく、この点の解明が本研究の目的である。ただし、これまで音韻処理水準は、観察研究によって、その存在を確認されていたものの、測定方法は無かったたため、今年度は、検査の作成を目的とした。研究の内容・方法は、以下の通りである。幼児期後期から小学2年生までの人工内耳装用児を対象として、音節処理水準を調べる音節分解検査(直音5音節で構成される語3課題)を行った。加えて、音韻ループ測定検査、視空間スケッチパッドの検査、実行機能検査、エピソード・バッファ検査を個別に実施した。結果は加齢による明確な音韻処理水準の発達は見られなかったが、音韻処理水準御の個人差が得られた。音韻処理水準とワーキングメモリの関係では、実行機能における情報を更新する力に関連が伺われた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
考案した検査方法で、音韻処理水準の個人差を測定することが可能であることが得られたが、十分なデータ数が得られていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、音韻処理水準測定課題に用いた材料の妥当性を検討し、その結果に応じて課題を修正することと対象者を増やし、データ数を増やすことである。
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