Project/Area Number |
23K02736
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
辻 高明 長崎大学, 大学教育イノベーションセンター, 准教授 (00454603)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 情報検索 / データベース / 交流拠点 / 図書館職員 / 図書館ベース学習 / 学術情報基盤 / アクティブラーニング拠点 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,大学図書館の学習環境において,学生が図書館の学術情報基盤を利用して検索・閲覧する「電子資料」,アクティブラーニング拠点(ラーニングコモンズ等)に偏在する様々な「学習材」,ピアチュータリングを行う「他者」という3つの「リソース」(resource)が効果的に協調する初年次学生向けの「図書館ベース学習」をデザインする.そして,学生の学習活動のエスノグラフィによる詳細な分析と,活動のデザイン(再デザイン)を循環させることで,図書館の学術情報基盤の利用とアクティブラーニング拠点を効果的につなぐ図書館のワン・ストップ型の学習支援法である「図書館ベース学習」を提案する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,大学図書館の学習環境において,①学生が図書館の学術情報基盤を利用して検索・閲覧する「電子資料」,②アクティブラーニング拠点に偏在する様々な「学習材」,③ピアチュータリングを行う「他者」,という3つの「リソース」(resource)が効果的に協調する「図書館ベース学習」を開発することが目的である.1年目は,まず,①について,実践において学生に課題を出し,学生の学術情報基盤における電子資料の利用の状況や傾向を分析した.②,③については,図書館のアクティブラーニング拠点において,学生の協同学習を設計し継続的に実践を蓄積した.そして,次年度に,「学術情報基盤」・「交流拠点」という大学図書館の2大機能を効果的に結び付ける図書館のワン・ストップ型の学習支援法(図書館ベース学習)をデザインするための基盤整備を行った.また,図書館での学習・教育支援において欠かせない司書に着目し,国内の図書館司書の学習・教育支援における役割と求められる能力について文献調査し,学術論文にまとめた.その結果,大学の図書館職員は,学習支援については「アシスタント学生への指導力」「ファシリテーション力」「学生に寄り添い伴走する伴走力」が求められ,教育支援については「教員の新たな情報リテラシー教育の支援力」「教育のコーディネーション力」が求められること,さらに,それらの前提として「大学教育改革に関する知識」も求められることを明らかにした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上記に記した①,②,③について,それぞれの実践に基づく分析は着実に進んでいるが,それら各機能を効果的に結び付けた学習支援法である「図書館ベース学習」の実践には未だ至っていない.1年目から図書館ベース学習の実践をデザインし展開していく予定であったため,やや遅れていると判断した.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,1年目の実践分析を踏まえて,本格的に図書館ベース学習をデザインし実践していく.具体的に2年目は学生の学習活動のエスノグラフィによる分析と,活動の再デザイン(1度目)まで実施する予定である.
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