Project/Area Number |
23K02775
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09080:Science education-related
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
栢木 紀哉 龍谷大学, 経営学部, 准教授 (40300389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉國 秀人 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (30343734)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 論理的思考力 / プログラミング的思考 / 対話的な学び / 学習課題 / 対話による学び / ICT / 科学教育 |
Outline of Research at the Start |
学習者の対話的な学びを通した論理的思考力の習得過程に着目し、対話による学びの相互作用を分析対象とすることで、どのような学びの過程を通して論理的思考力を習得しうるのかを明らかにする。ICTの進展に伴って、コミュニケーション手段が多様化する中で、対話による学びの重要性が指摘されている。対話を通した学びの過程の探究については、学びの質などの点で明らかとなっていない部分も多い。研究では、学習者の発話やICTを使った文字によるやり取りを収集・分析することで、対話による学びの構造を明らかにする。また、論理的思考力の習得度を測定する課題、および学習者が習得度を自己評価できるアプリケーションの開発を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、学習者の対話的な学びを通した論理的思考力の習得過程に着目し、対話による学びの相互作用を分析対象とすることで、どのような学びの過程によって論理的思考力を習得しうるのかを明らかにすることを目的としている。社会的文脈を付与した論理的思考を伴う学習課題を作成し、他者とのかかわりを持った対話的な学びを含む学習場面で課題に取り組ませる。この活動で、他者との対話を通してどのような学習活動が行われているのかを、発話データをもとに明らかにし、論理的思考力を身につけるための学習過程を明らかにする。そして、得られた知見を取り入れ、論理的思考を促す学習課題・学習の方法論を提案する。 初年度である本年度は、研究計画に基づき、研究分担者とともに、先行研究の調査を行い、研究動向の把握を進めた。研究代表者は、プログラミング教育における論理的思考力の習得を目指した教育実践の研究を中心に調査を進めた。研究分担者は、教育心理学分野における論理的思考に関する研究動向として、命題形式で表現される教材を学ぶことで、学習者がどのように論理的問題解決を行っているのかを検証した研究について調査を進めた。これらの調査結果をもとに、学習において取り上げられる様々な法則(ルール情報)の学習過程に着目した、ルールの適用を必要とする課題を作成し、ルールを適用する際の思考の過程を流れ図として記録させながら課題を解かせることで、論理的思考力の到達度を把握する課題を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究全体としては、ほぼ計画通りに進んでいるが、学習課題の開発については、試用版の段階であり、これから授業実践を通して、改善を進めていくところである。また、先行研究調査についても、計画通り進んでいるが、国内の学会等に参加する中で、当初の計画外の分野において先行研究調査を行う必要が生じた。これらのことから、やや遅れているとの判断とした。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、研究代表者、研究分担者の所属する大学の学生を被験者として、作成した論理的思考力の到達度を把握する課題に取り組んでもらう授業実践を行って結果を分析することで、ルールを適用した課題を解く際の思考の過程を導出する予定である。また、学習課題に取り組んでもらった後に、課題に関するアンケート調査を実施し、課題を解く際に、どのような気づき、意識の変化があったかについて分析する。分析結果をもとに、学習課題の改善を行う。この学習課題を使った授業実践と課題の改善を繰り返すことで、論理的思考を促す学習課題の開発を進める。実践によって得られた知見をもとに、論理的思考の過程に関するデータの収集を目的としたアプリの開発を進める。
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