Regulation of complex emotions and thoughts induced by recall of memories of interpersonal stress: A neurophysiological study
Project/Area Number |
23K03015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10040:Experimental psychology-related
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
小澤 幸世 静岡大学, 人文社会科学部, 学術研究員 (90767716)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | トップダウン処理の感情 / 自伝的想起 / 感情誘導 / 生理変化 / 社会的感情 / ストレス / 心身症状 / NIRS / 感情制御 / 心理学 / 認知神経科学 / 神経生理学 / 近赤外線分光法(NIRS) |
Outline of Research at the Start |
感情の種類には、感情刺激写真などの知覚刺激によって生成される「ボトムアップ感情処理」とストーリー性がある言語刺激などによって生成される「トップダウン感情処理」がある。感情制御の研究では、前者の感情が多用されてきたが、日常的に体験する感情は後者であることが多い。申請者はこれまでに、対人関係ストレスの想起によって日常に近いトップダウン感情を誘導する方法を考案し、その妥当性を神経生理学的見地から検証してきた。本研究ではこの感情誘導法を用いて、ディストラクション(注意転換による気晴らし)方略が不快な感情や思考を減少する感情制御メカニズムについて、神経生理学的見地から検証する。大学生を対象とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
これまでに、トップダウン処理の感情誘導(日常生活における対人関係ストレスの想起による感情誘導)や感情制御に関して、生理的変化(瞳孔径と体表温度)と主観的感情変化を中心に検討してきたが、当該年度は、感情誘導後の感情制御効果について、fMRIを用いた検討を行った。fMRIと行動指標のデータを解析後、第87回日本心理学会においてポスター発表を行った。また論文化を進め、International Journal of Psychophysiologyに投稿した。この論文は、レビューを受けている段階である。
以上の研究の他に、対人関係ストレスの想起により生起される複合感情と思考について、精神衛生の個人差が制御効果を調整するか、検討を行った(実験計画3に相当)。具体的には、感覚性の皮膚症状や身体医学的に説明のつかない身体症状を測定する質問紙に回答してもらい、症状の有無で2群に分類し、効果を比較する研究である。東京大学大学院総合文化研究科附属進化認知科学研究センターの実験室において、64名分のデータを収集した。これにおいて、NIRSを用いて前頭前野の血流変化を測定した。現在このデータを解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定どおり実験を行い、データを収集した。今後発表していく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
International Journal of Psychophysiology に投稿中のfMRI論文については、現在、レビュー下にあるため、今年度中の論文化を目指す。 制御効果における精神衛生の個人差を検討したNIRSの研究については、解析を進め、その成果は第88回日本心理学会でポスター発表する予定である。また、論文化を進め、今年度中の投稿を目指す。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)