Analysis research of anti-Sez6l2 antibody associated encephalopathy
Project/Area Number |
23K06940
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52020:Neurology-related
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
矢口 裕章 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (00421975)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松島 理明 北海道大学, 医学研究院, 助教 (10443938)
近藤 豪 北海道大学, 医学研究院, 講師 (10712705)
高橋 秀尚 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (30423544)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 自己免疫性小脳失調症 / Sez6l2 / 脳炎 / 自己免疫性脳炎 / 小脳性運動失調症 / 認知症 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、①認知症や辺縁系脳炎群やパーキンソン症候群例においてもSez6l2抗体例が存在するかどうか?、②より生態的な条件下で抗Sez6l2抗体の病原性はどうか?の2点を中心に検討する。①に関しては、急性発症の認知症など自己免疫性脳炎の機序が疑われる例において、検討としていく。②においては、われわれの先行論文においてN1E115細胞にSez6l2タンパク質が生理的に発言していることより、患者血清を利用することでその細胞形態の変化やRNAの変化を検討する予定である。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、『小脳性運動失調症例のみならず、認知機能低下例や辺縁系脳炎例とパーキンソン症候群においても抗Sez6l2抗体の測定』と『より生態的な条件下でSez6l2抗体の病原性』を検討することを目標としている。 前者において、全国から測定依頼を受け、測定を継続している。本年度では認知症症状を呈する様な脳炎例の複数例でも抗体測定を行っている。この中で、小脳性運動失調症+認知機能低下を呈する2例でSez6l2抗体の新規同定となった。現在こちらに関して、免疫沈降法によるその他の抗体の有無を検討している。また、北海道大学病院の過去20年の小脳性運動失調症症例を詳細に検討し、論文化を行った(Kudo, Yaguchi and Yabe, et al. J Neurol 2024)。この中では、自己免疫性小脳失調症は小脳性運動失調症の約5%程度を占める可能性があり、鑑別としての自己免疫性小脳失調症の重要性を示した。さらに、これらのより生理的なメカニズムを検討するため、複合体などのタンパク質機能に着目し、血清や髄液を用いた網羅的な抗体測定を開始としている。ラットもしくはマウスの脳組織を用いた組織染色(Tissue based assay)も併用し、その意義を詳細に検討している。 同結果ではSez6l2抗体は網羅的な免疫沈降においても現時点で陽性例のみに同定され、特異度が担保されているものと考えている。このように、本研究は順調に進捗している。現在、これらの結果の一部は論文投稿中である。全国からのSez6l2抗体測定依頼も増加しており、今後も継続的な測定が重要と考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、『小脳性運動失調症例のみならず、認知機能低下例や辺縁系脳炎例とパーキンソン症候群においても抗Sez6l2抗体の測定』と『より生態的な条件下でSez6l2抗体の病原性』を検討することを目標としている。 前者において、本年度では脳炎例の複数例で抗体測定を行い、小脳性運動失調症+認知機能低下を呈する2例でSez6l2抗体の新規同定となった。また北海道大学過去20年の症例を詳細に検討し、論文化を行った(Kudo, Yaguchi and Yabe, et al. J Neurol 2024)。さらに、これらのより生理的なメカニズムを検討するため、複合体などのタンパク質機能に着目し、網羅的な抗体測定を検討としている。現在、その一部を現在論文投稿中としている。 上記のように、学会発表や論文化を当初の予定にそって行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究では、『小脳性運動失調症例のみならず、認知機能低下例や辺縁系脳炎例とパーキンソン症候群においても抗Sez6l2抗体の測定』と『より生態的な条件下でSez6l2抗体の病原性』を検討することを目標としている。 前者において、本年度では脳炎例の複数例で抗体測定を行い、小脳性運動失調症+認知機能低下を呈する2例でSez6l2抗体の新規同定となった。また北海道大学過去20年の症例を詳細に検討し、論文化を行った(Kudo, Yaguchi and Yabe, et al. J Neurol 2024)。さらに、これらのより生理的なメカニズムを検討するため、複合体などのタンパク質機能に着目し、網羅的な抗体測定を検討としている。現在、その一部を現在論文投稿中としている。 本年度は、さらに継続的にSez6l2抗体の測定を継続し、その結果を学会発表や論文化を目指していく。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)