Project/Area Number |
23K08998
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
|
Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
遠藤 朝則 東京慈恵会医科大学, 医学部, 非常勤講師 (10771181)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
児玉 浩希 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (60794914)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
|
Keywords | ヒノキ花粉症 / スギ花粉症 / ペプチド免疫療法 / 花粉症 / 経口ワクチン / 遺伝子組換え / 花粉米 |
Outline of Research at the Start |
植物を用いたPlant-Based Vaccineという次世代の希少蛋白の合成技術は、国際的に研究され特に注目されており、本邦においての実用化が期待される。本研究では、ペプチド免疫療法を応用した次世代の経口ワクチンである「スギ花粉米」と同様の技術により、スギ花粉症およびヒノキ花粉症に対して効果的な遺伝子組換え技術による米を利用した経口ワクチンの有効性を評価する。遺伝子組み換え技術を利用した安全で抗原の大量合成を可能にする経口ワクチンは、米を食べるだけで多くの国民が罹患するスギ・ヒノキ花粉症を克服する可能性を持っている。その成果は社会的に大きく貢献することが期待される。
|
Outline of Annual Research Achievements |
スギ花粉症およびヒノキ花粉症の患者数は増加傾向であり、我が国の社会問題となっている。実地医療で行われている主な治療法は、抗原の回避に加えて抗アレルギー薬などの保存的治療である。根治的治療としてアレルゲン免疫療法があり、近年周知され導入される患者は増加している。アレルゲン免疫療法は長期的な症状改善の修飾効果をもたらす一方で、アレルゲンそのものを用いる治療であることからIgEを介したアレルギー反応の副作用や長期的な投与が必要なため治療継続等の問題点もある。そのため、副作用が少なく安全性の高い、治療期間の短い治療法の確立が期待されている。 そこで、人工合成によるペプチドを用いることでIgEを介した副反応の少ないペプチド免疫療法に着目した。ペプチド免疫療法は安全性の高い治療法と考えられている。治療に用いられるペプチドを大量に合成する必要があるが、従来より用いられている大腸菌の系では大量合成は難しいという問題がある。また、有機合成によるペプチドの合成の場合では、コストが大きな問題となることが知られている。 これらの問対を解決するために、植物を用いたPlant-Based Vaccineという次世代の希少蛋白の大量合成技術が国際的に研究され注目されており、本邦においても実用化が期待されている。 本研究では、ペプチド免疫療法を応用した次世代の経口ワクチンである「スギ花粉米」と同様の技術を利用することで、スギ花粉症およびヒノキ花粉症に対して効果的な遺伝子組換え技術による経口ワクチンの基盤技術を確立したい。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画書の計画通り進めているが、末梢血を利用するヒノキ抗原に対する免疫応答の評価系の確立に時間がかかっている。
|
Strategy for Future Research Activity |
ヒノキ抗原に対する免疫応答の評価系を確立し、有効性や安全性の評価を行う。
|