Project/Area Number |
23K10006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
永江 誠治 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (50452842)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岳 こなみ 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (50982485)
蓮池 光人 奈良学園大学, 保健医療学部, 准教授 (30760657)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 小児期の逆境的体験 / ACE / 放課後等デイサービス / トラウマ / 逆境的体験 |
Outline of Research at the Start |
小児期の逆境的体験(ACE)は、成人後も身体の健康全般や寿命に影響を与えることが明らかにされており、被虐待経験によって生じる複雑性トラウマは、感情調整の困難さ、顕著な自尊心の低下、対人関係上のトラブルを引き起こし、健全な社会生活を営む上での大きな障害となる。近年、需要が拡大している放課後等デイサービスにおいても、問題行動が多い児童の中にはACEや複雑性トラウマを抱える子どもがよくみられる。 本研究では、児童福祉施設でACEやトラウマという潜在的な課題に気づき、適切な支援に繋げるために、①施設職員に対するトラウマ教育の有効性、②利用児の重症度評価尺度としてACEを活用することの有用性について明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
長崎大学にて研究者会議を行い、トラウマ研修会の内容及び場所、トラウマ研修会後の調査内容、児童福祉施設への調査内容等について検討した。調査は長崎だけではなく、奈良県及び宮崎県などに拡大することも検討。またトラウマ研修会の企画案について諫早市子ども部会および佐賀県嬉野市の担当者と意見交換を行い、今後具体的な日程調整等を行っていく。 嬉野市の医療・教育・福祉・行政・当事者家族に対する「特性のある子の理解を深める研修会」において、支援対象児の表面的な問題行動だけではなく、その背景にある育ちや家庭環境を評価する必要性、問題行動を起こした児童だけでなく同じ環境にいるきょうだい児にも着目する必要性などについて講演した結果、参加者から多くの関心と学修効果が得られた。放課後等デイサービス事業所を対象としたトラウマ研修においても、同様の関心および学習効果が得られると期待される。トラウマ研修は、障害福祉サービスにおける重症度評価の基準が、表面上に表れている問題行動(暴力、多動、大声など)が中心であり調査者の主観的判断となってしまうことや、思考停止や内的行動に至っている児童の評価には適さない現状を問題視して企画した内容であり、そのことを内容に取り入れる予定であったが、令和6年度障害福祉サービス等報酬改定に合わせて研修内容を修正する必要が生じた。改訂内容の確定が年度末になってしまったことに伴い、研究計画全体を遅らせる必要が生じた。現在、研究計画の再調整及びトラウマ研修会の再構成、調査内容の見直しを実施している。また、各事業所は報酬改定に伴う対応に追われているため、研修会開催の時期についての再検討する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和6年度障害福祉サービス等報酬改定に合わせて研修内容の修正および研究計画全体を遅らせる必要が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画を半年遅らせた計画で遂行する。8-10月の研修会開催に向けて準備を進める。また質問紙調査は研修会終了後から開始できるように並行して準備を進める。
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