| Project/Area Number |
23K10225
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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| Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
長谷川 珠代 福岡大学, 医学部, 准教授 (30363584)
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| Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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| Keywords | 障害者 / 壮年期 / 老い / オーストラリア / 障害福祉保健制度 / 自己決定 / 老いの準備教育 |
| Outline of Research at the Start |
本研究は障害者本人、家族、福祉・医療関係者、互助関係にある一般住民を対象として、インタビュー調査を通した「障害者の老い」に対する認識と現状の把握、それぞれに対する準備教育プログラムの開発、「障害者の老い」に対する認識や制度の国際的な実態把握を遂行する。そして本人、家族、福祉・医療関係者、互助関係にある一般住民が「障害者の老い」を共に考え、障害者と家族が安心して自分らしく年を重ねる生き方を支える地域社会の構築を目指し、障害者の老いに着目した準備教育プログラムの開発を目的とする。
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| Outline of Annual Research Achievements |
2024年度は「障害者の老いを支える壮年期からの準備教育プログラム開発に関する研究」として、海外フィールドワーク(オーストラリア)の実施とプラダ―ウィリー症候群セミナーへの参加を行った。 オーストラリアの障害者保障制度であるNDISと利用の実際を調査した。NDISは「個人の自立した生活の維持」を基準に必要サービス料が個別に算定され、1年間のサービス金額が決定されている。医療や福祉の体制に家族の存在が加味されて判断されている日本の状況と大きく異なることが明らかとなった。一方で65歳を迎えて高齢者福祉制度にサービスが移行すると利用可能額が大きく低下し、利用可能範囲が狭まる課題が明らかとなった。同様の課題は日本においても生じているが、制度移行の見直しがなされて現在では改善されている。類似する福祉サービスが、制度によって提供状況に差が生じる現状は、専門職の違和感やジレンマにつながっていた。 またオーストラリアと日本の心理・感情的側面の違いとして「自分(本人)の幸せを中心に考えられているかどうか」という点が挙げられる。「自分(本人)の幸せを考える」ことを人々の考え方や行動、制度の柱に置いていることで、個人の責任と信頼を関係性の軸にした社会が、障害者と家族の在り方や生き方に大きく影響していた。 プラダ―ウィリー症候群は出現型が個人によって大きく異なる。地域社会から理解を得ることが難しく、親が自身の健康への不安を抱えながら、障害のある児の親亡き後の生活基盤を構築する苦労が共有された。特に制度と繋がる障害特性がない場合、支援者を得にくく、家族の孤立した環境があることが明らかとなった。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本人と家族、ならびに関係者に対する「障害者の老いに対する認識」に関するインタビュー調査が開始できていないため「やや遅れている」と評価をした。2025年度の前半には本学の医の倫理審査委員会の承認を得て、調査を開始予定である。
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| Strategy for Future Research Activity |
本研究は、4年間で、本人、家族、福祉・医療関係者、互助関係にある一般住民を対象として、①「障害者の老い」に対する認識と現状の把握、②それぞれに対する準備教育プログラムの開発、③「障害者の老い」に対する認識や制度の国際的な実態把握を行うことを計画している。現在までに、国内外の「壮年期障害者の生活」について、調査ならびにセミナー参加などを通した情報把握を行ってきた。 3年目である2025年度は、国内における「障害者の老い」に関する認識と現状の聞き取り調査を実施し、成果をまとめること、国際的な「障害者の老い」に関する実態把握調査(高齢化率の高い地域)を継続する予定である。4年目以降に、調査結果に基づき「障害者の老い」に対する準備教育プログラムを作成し、作成したプログラムの実践と評価、「障害者の老い」に関する市民講座の開催を目指す。
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