| Project/Area Number |
23K10395
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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| Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
稲垣 宏樹 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 准主任研究員 (00311407)
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| Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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| Keywords | 地域在住高齢者 / 援助希求行動 / 社会的孤立 / 地域生活の継続 |
| Outline of Research at the Start |
高齢者の社会的孤立の解消や地域生活の継続可能性を高めるためには,サポーティブな環境を整備するだけでなく,高齢者自身が適切に周囲に援助を求めること,すなわち援助希求行動(help-seeking)が重要であると考えられる. 本研究の目的は,支援を必要とする高齢者において,(1)援助希求行動の実態の評価,すなわち,自身の支援ニーズに対し実際に援助希求行動をとったかどうかの実態を調査した上で,(2)高齢者の援助希求行動を促進または阻害する要因を明らかにし,(3)援助希求行動が社会的孤立状態の低減や地域生活の継続可能性を高めることに影響するかを検討することである.
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| Outline of Annual Research Achievements |
現在我が国は,高齢化がさらに進行した超高齢社会を迎え,今後ますますより年齢の高い高齢者の人口増加が見込まれる.彼らは機能的・社会的に脆弱で,地域や社会において孤立状態に陥りやすい,また,疾病や生活障害,経済困窮など様々な問題が顕在化しにくく,結果困難事例化するリスクが高い層でもある.現在我が国が目指す「共生」社会の構築には,こうした高齢者の社会的孤立を解消し,地域生活の継続可能性を高める必要がある.そのためには,サポーティブな環境を整備するだけでなく,高齢者自身が適切に周囲に援助を求めること,すなわち援助希求行動(help-seeking)が重要であると考えられる.こうした点を踏まえ,高齢者を対象に個人内要因として援助希求行動や援助希求能力と環境要因またその交互作用を明らかにし,最終的に地域生活の継続可能性,または社会的孤立リスクの低減可能性といかに関連するか検討することが本研究の目的である. 本年度は,日常生活支援ニーズリスト(杉山・宮前ら,2017;宮前・杉山ら,2018)に基づき,地域在住高齢者の①支援ニーズ,②そのニーズが充足されているか(ニーズ充足度),③ニーズ充足のために自ら援助を求めたか(援助希求行動)を評価する項目を作成し,東京都内の自治体と協力し,4,946名の要介護認定を受けていない65歳以上住民を対象に郵送調査を実施した.1,690票が回収され(回収率34.2%),支援ニーズとその充足度についてまとめた結果,「受療支援」や「社会参加支援」,整理整頓(家事),相続についての相談・手続き(権利擁護)に関する支援が,ニーズが高いにもかかわらず,支援が得られていない実態が明らかになった.これらを支援する体制を重点的に整備したり補強することが必要と考えられた.性別や年齢,機能状態によりニーズや充足度が異なることが予想され,今後の検討が必要である.
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
高齢者を対象とした援助希求行動に関する研究が少ないことを踏まえ,本年度は援助希求行動ならびに高齢者本人を取り巻く支援的環境に関する基礎的なデータの収集を目指した.郵送調査により地域在住高齢者のデータ収集を実施し,支援ニーズと充足率との関連について報告するところまでは達成したが,援助希求行動との関連や個人特性・地域特性との関連を検討するまでには至らなかった.
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| Strategy for Future Research Activity |
東京都内の別の調査フィールドにおいて,異なる対象者集団に対して支援ニーズや充足度,援助希求行動に関する同一の項目を用いてデータを収集する.個人内要因として,パーソナリティ,社会的スキル,精神的健康(うつ),経済状況,身体機能(疾病,フレイル,要介護状態)や認知機能を評価し関連を検討する.また,個人外・環境的要因として,サポートネットワーク(対象と規模),地域資源(ソーシャルキャピタル),社会通念や文化的背景(例:自己責任論),地域社会における高齢者に対する意識(敬老意識,エイジズム的傾向)に関するデータを収集する.それらの要因と援助希求行動との関連を,重回帰分析等の統計手法を用いて明らかにしていく予定である.
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