Project/Area Number |
23K11743
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90010:Design-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
迫坪 知広 九州大学, 芸術工学研究院, 助教 (00790833)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 公共物のデザイン手法 / 鉄道車両のデザイン / 調査手法 / 公共物 / ニーズ抽出 / NGO / デザイン |
Outline of Research at the Start |
本研究は、公共物のデザイン開発における当事者ニーズの抽出に、公共物のデザイン開発におけるニーズ把握を補完する役割が期待できるNGOへの網羅的な調査が果たし得る役割を分析し、効果的な調査実施に必要な方法論を構築する事を目的とする。ここでは、網羅的ニーズ把握が困難なインドのムンバイ都市圏を対象地域とし、高い公共性が求められる鉄道車両を公共物として扱う。そして、デザイン発注者およびNGOが把握するニーズのギャップを明らかにし、日本人デザイナーが提供できるデザインシーズとの比較分析を行うことで調査方法の有効性を検証し、「異なる社会背景を持つ海外の潜在的ニーズの推定を助けるデザイン手法」を構築する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、公共物のデザイン開発における当事者ニーズの抽出に、国や行政の施策が行き届かない社会的弱者に寄り添う市民団体であり公共物のデザイン開発におけるニーズ把握を補完する役割が期待できる非政府組織(以後NGO)への網羅的な調査が果たし得る役割を分析し、効果的な調査実施に必要な方法論を構築する事を目的とする。ここでは、多様な社会課題が混在し、網羅的ニーズ把握が困難なインドのムンバイ都市圏を対象地域とし、都市基盤として高い公共性が求められる鉄道車両を公共物として扱う。そして、鉄道車両デザインに対する、デザイン発注者およびNGOが把握するニーズのギャップを明らかにし、日本人デザイナーが提供できるデザインシーズとの比較分析を行うことで、NGOに対する調査の有効性を検証し、効果的なNGO抽出方法の導出を経て「異なる社会背景を持つ海外の潜在的ニーズの推定を助けるデザイン手法」を構築する。これは、日本の成長戦略である「質の高いインフラ輸出」において展開国の事情を深く理解した質の高いデザインの創出に貢献する。 2023年度は、①インドムンバイ都市圏を含むマハラシュトラ州のNGO抽出と、②インドの鉄道車両企画者へのヒアリング調査からデザイン与件の把握を行った。①はデザインニーズの抽出のための調査対象者としてのNGOの特定であり、「JICAインドNGOデータベース」からマハラシュトラ州で登録している125件のNGOを抽出した。②は以降に実施するデザインシーズおよびデザインニーズの抽出の前提となる情報であり、a.企画する車両が営業を想定する路線、b.企画する車両のベースとなる車両情報、c.企画する車両に搭載を想定する主要設備、に関する情報が含まれる。これらの得られた情報を、日本のデザイナーが提供できるデザインシーズ調査の際に活用できるよう整理することまでが、実施済みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
「研究実績の概要」で示した内容が、現時点の進捗になるが、当初の計画に対して遅れが生じている。要因としては2023年度における研究時間の確保が難しかった事と、インド鉄道車両企画者からのデザイン与件の提供依頼の遅れや入手の困難さが挙げられる。結果的には、当初の予定通りムンバイ都市圏を調査対象とすることができたが、途中では、調査対象を近年経済発展が著しいハイデラバード都市圏に調査対象を変更する必要性も考えられ、マハラシュトラ州のNGOの特定と並行して、テランガーナ州のNGOの特定を進めたため、時間的なロスが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、調査対象の見直しの必要を一時的に考慮したが、結果的には当初の調査対象に戻ることができた。しかし、進捗には遅れが生じているため、研究スケジュールの見直しを行った。
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