Optimizing Therapeutic Indices of Antibiotics and Software Development for the Implementation of Dose Adjustment Based on Model-informed Precision Dosing
Project/Area Number |
23K11922
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90140:Medical technology assessment-related
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
堀田 康弘 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (80627539)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三村 佳久 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (10839335)
中村 敦 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40285200)
日比 陽子 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (70295616)
朝岡 みなみ 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (70939628)
堀田 祐志 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (90637563)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | TDM / TDM支援ソフト / 投与設計 / バンコマイシ / AUC / 治療薬物モニタリング / 母集団薬物動態解析 / 抗菌薬 / 急性腎障害 |
Outline of Research at the Start |
近年、抗菌薬の治療薬物モニタリング(TDM)の領域ではModel-informed precision dosing(MIPD)の概念が普及し始めている。MIPDとは、数理モデルに基づいた血中濃度予測の限界を理解した上で、合理的かつ精密な投与設計を行うことである。我々は先行研究で、MIPDに対応した新規TDM支援ソフトSAKURA-TDM ver.1.0を開発し論文で発表した。本研究では、SAKURA-TDMを用いた新規母集団薬物動態モデルの臨床応用について検討すると共に、対象薬剤の拡充およびソフトのwebアプリケーション化について検討を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
名古屋市立大学病院薬剤部(以下, 当薬剤部)で開発した新規TDM支援ソフトSAKURA-TDMにバンコマイシ以外の抗MRSA薬などの母集団薬物動態モデルを組み込み、解析可能な薬剤を拡充した。本ソフトは、初期投与設計とTDMの両方に対応しており、2回目以降のTDMでは前回のトラフ値を初期値とした解析を行うことができる。また、血中濃度-時間曲線下面積(AUC)の推定値が自動計算され、患者情報の入力から血中濃度予測曲線の描写および推奨投与量の算出までの一連の操作を自動化していることから、入力操作ミスなどのヒューマンエラーを軽減できる。さらに、解析結果を電子媒体で保存することができるため、実臨床だけでなくサーベイランスや臨床研究など幅広い分野での使用が期待される。現在、当薬剤部のホームページからSAKURA-TDMを無料でダウウンロードすることができる。 バンコマイシン(VCM)の初期投与設計時の目標AUCに関する研究については、現在論文投稿中である。具体的には、名古屋市立大学病院で2019年4月1日から2023年3月31日までに、手術時の感染予防目的以外でVCMが2日以上投与された患者を対象とし、VCMの初期投与設計時の目標AUCと急性腎障害(AKI)リスク因子について検討を行った。AKIの有無を目的変数としたROC分析を用いてVCMのAUCの閾値を推定し、AKIリスク因子を考慮した多変量解析を実施した。結果、339症例(AKI発症群20例、非発症群319例)が解析対象となった。初日および二日目AUCの閾値は、それぞれ456.6 mg・hr/L、542.6 mg・hr/Lと推定された。多変量解析の結果、二日目AUC ≧542.6 mg・hr/L、タゾバクタム/ピペラシリン併用、昇圧剤併用がそれぞれ独立したAKIリスク因子として同定された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全体として、できる範囲で順調に研究は進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
単施設における後ろ向きカルテ調査から得られた結果の妥当性を検証するために多施設共同研究を実施する。名古屋市立大学医学部附属病院(東部医療センターと西部医療センター)には協力依頼済みで医学系研究倫理審査委員会(IRB)の承認を得た。 SAKURA-TDMにVCMの新生児母集団薬物動態モデルを組み込み、薬物動態パラメータの推定精度と血中薬物濃度の予測精度について評価を行う。また、本ソフトを用いて推定されたAUCと臨床効果との関連について検討を行い、治療指標となるAUCの目標域についても検討を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)
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[Presentation] バンコマイシンの初期投与設計で腎障害を回避するための目標AUC2023
Author(s)
飯田萌子, 堀田康弘, 広瀬永愛, 朝岡みなみ, 木村理恵, 大橋一輝, 加藤秀紀, 江崎哲夫, 河原昌美, 堀田祐志, 中村 敦, 日比陽子
Organizer
第33回日本医療薬学会年会
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