Project/Area Number |
23K12639
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
瀧本 里香 帝京平成大学, 人文社会学部, 准教授 (00966989)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | アウトリーチ支援 / 精神障害者 / ネットワーク / ケアマネジメント / 未治療・治療中断 / 精神障がい / ひきこもり |
Outline of Research at the Start |
本研究では、適切な支援に結びつかず未治療または治療中断しており、ひきこもり状態になっている精神障がい者への支援の発展を目指している。そのため、先駆的なアウトリーチ試行事業を行なっている地域において、適切な支援に結びつけるためのコーディネートなど支援のプロセスを探る。 方法として、①まず支援のニーズや課題について地域の支援者に質問紙による調査を行った上で、②支援と支援に至るプロセスを支援担当者から聞き取り明らかにするとともに、③パワーレスになっている当事者・家族に対し、どのような支援や支援者の視点が求められるのか、地域で活用可能な支援要素を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
ひきこもり精神障害者と言われる、未治療や治療中断者へのアウトリーチ支援を行なっている横浜市保土ヶ谷区のアウトリーチチームの直接支援者に、どのようにアウトリーチ支援をを行なっているのか、特に、医療機関などシングルセンターの支援ではなく、行政と地域の自立支援協議会のメンバーがチームを組んで行なっている地域ネットワークベースのチームの独自性にも着目し、個々の支援のケアマネジメントプロセスや支援チームの体制などについて聞き取り調査を行い、その逐語録やチームでの会議の記録などから質的な分析を行なっている。まだ途中ではあるが、質的な分析から見えてきた支援プロセスの要素を抽出し、実践者にも確認、追加をしてもらいながら、今後他地域でも利用可能なガイドインの基になる案を作成している。同時に、定量的な評価をどのように行なったら良いか、保土ヶ谷区のアウトリーチチームのメンバーや研究協力者と共に討議を継続しており、暫定版のアセスメント指標を作成し、一昨年度に支援を受けていた利用者を対象に前後比較の評価を行った。 調査研究は、研究者がチームの会議などにも参加し、結果もチームのメンバーも一緒に検討していくなど、参加型アクションリサーチの方法を取り入れている。 これらの結果は、日本精神障害者リハビリテーション学会第30回岡山大会にて、アウトリーチチームの実践報告と共に、自主プログラム『「8050・孤立への処方箋!?にも包括時代のアウトリーチ支援をともに考える」横浜市保土ヶ谷区の実践から』、として発表している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初、インタビュー調査と並行して地域包括支援センター等にひきこもり精神障害者の実態調査(アンケート調査)を行う予定であったが、インタビュー調査や評価指標の作成に時間を要したと共に、当該調査対象チームと自主プログラムを日本精神障害者リハビリテーション学会にて行なったため、その準備等にも時間を要したため、アンケート調査は2024年度に行うこととした。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の今後の進め方として、初年度行えなかった地域包括支援センターなどへのアンケート調査を行い精神障害者支援以外の領域で、8050問題など引きこもり精神障害者をどのくらい把握しているのか、対応に困ることや求められる支援は何かなどの実態調査、ニーズ調査を行う。さらに、インタビュー調査を他地域でも行い、得た内容を質的に分析を行うと共に、その結果をアウトリーチ支援のガイドラインとしてまとめていく。2023年度にまとめたアセスメント指標を他地域でも利用してもらい、フィードバックをもらうと共に、アセスメント指標の改訂を行なっていく。 これらの調査研究を実際にアウトリーチ支援を行なっている支援者と共に行いながら、参加型アクションリサーチの方法を取り入れ対象地域の支援にも資する研究とは何かも探っていく。
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