Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
スピンの微小な渦状構造体である磁気スキルミオンは、バルク物質中では通常三角格子や正方格子といった高対称な形状で発現する。ところが近年、正方格子遍歴磁性体EuAl4において4回回転対称性が自発的に破れた菱形格子スキルミオンの発現が確認された。本研究では、EuAl4における菱形格子スキルミオンの安定性を多角的に検証し、その発現機構を微視的に解明する。特に、一軸応力下での磁化・抵抗・磁歪測定や中性子散乱実験を重点的に行い、スピン・電荷・格子といった様々な自由度の相関の理解を目指す。