Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
粒径約2 nm以下まで微細化された金属クラスターは離散的な電子構造に由来してサイズ特異的に高い反応性を示すことが知られており、その触媒応用が精力的に研究されている。担持金属クラスター触媒の担体表面に有機官能基を導入して反応活性点を集積させることは触媒の高性能化に有効であると考えられるが、そうした触媒設計はこれまで検討されてこなかった。本研究では、金属クラスターと有機官能基を担体表面上に隣接して固定化する手法を開発し、それらの協奏的な触媒作用によって高難度なC-H結合変換を達成することで、高性能金属クラスター触媒の設計指針を実証することを目指す。