Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
メタボリックシンドローム(MetS)は、血管内皮機能を障害し心血管疾患などの動脈硬化性疾患を引き起こすことが知られている。本来、MetSによる血管障害の機序の解明や治療法の開発には、生体機能を高度に維持したヒト由来の血管組織が必要となるが、入手は極めて困難である。そのためMetSモデル動物から摘出された血管組織が汎用されているのが現状である。そこで本研究では、この問題を解決するため生体模倣システムを利用しin vitroでMetSの病態を再現し、MetSが引き起す血管内皮機能障害および動脈硬化発症・進展の機序の解明並びに治療法の開発に利用可能な血管障害モデルを創製することを目的とする。