Project/Area Number |
23K14577
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 50010:Tumor biology-related
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
吉田 直裕 久留米大学, 医学部, 助教 (50725893)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | IL22 / IL22BP / 腸管バリア機構 / 大腸癌肝転移 / 腸管粘膜バリア機構 |
Outline of Research at the Start |
大腸癌の主要な転移様式である肝転移のメカニズムを解明することは、大腸癌の治療成績の向上に大きく寄与する。IL22はT細胞等より分泌され、腸管粘膜の保護や上皮再生などにより、粘膜バリアや上皮の恒常性維 持に重要な役割を担うサイトカインであるが、一方で過剰な作用により慢性炎症を引き起こし、腫瘍形成を促すなどの有害な一面も持つ。IL22結合蛋白質(IL22BP)はIL22に結合し抑制性に制御する 蛋白で、IL22の調整に重要である。本研究は、IL22・IL22BPの 大腸癌肝転移への関与について解明することが目的である。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、IL22/IL22BPを中心とした腸管バリア機構に注目し、これらの大腸癌肝転移への関与について解明することが目的である。主に免疫染色により、IL22・IL22BP発現の違いによりもたらされる腸管微小環境の違いや肝転移との関連性、関連するシグナルや分子マーカーを明らかにし、大腸癌の治療や予後予測に応用することを目指す。 まず、IL22とIL22BPについて、まず正常大腸・炎症性腸疾患の大腸・大腸癌の切除標本を用いて染色を行い、適切な染色条件を模索している。適切な染色条件が得られたら、当院で手術を行った大腸癌患者約200例の切除標本に対して免疫染色による解析を行う。免疫染色の条件設定に時間を要している。 腸管粘膜バリア機構以外にも細胞接着因子・腫瘍増殖能・腫瘍浸潤リンパ球・粘膜下微小血管内皮の状態についても以下のマーカーを用いて解析を行う。 腸管粘液産生能:MUC、上皮増殖能:Ki67、細胞接着因子:claudin, E-cadherin, βcatenin、腫瘍浸潤リンパ球:Th1, Th17, Th22、EMTに関連する蛋白:Snail, Twist、血管バリア機構:PV1。 これらのうち、Th1・Th17・claudin・βcateninについては染色と解析を完了した。今後も順次他のマーカーについても解析を進め、IL22/IL22BPの発現との関連性について進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
免疫染色の条件設定に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
当院病理学講座とディスカッションを行い、染色条件の見直しを行う。
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