Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究は基準の治療計画に対して不確実性に起因する多数パターンの変形線量分布を計算し、先行研究で多く評価されている「臨床上に設定された線量制約基準を満たす確率」のほか、「基準治療計画からの線量値変動が一定の許容範囲に収まる確率」を新たに導出する。両者はロバスト性の異なる側面をそれぞれ定量的に評価できるため、治療計画者はそれぞれの確率値を基に総合的にロバスト性が最も向上するような治療計画の修正指針を効率的に与えることができる。従って、新しい側面のロバスト評価を加えた本提案手法は従来手法よりもよりロバスト性の高い治療計画を提供できると期待される。