Project/Area Number |
23K15198
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53030:Respiratory medicine-related
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
田中 博之 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (20465553)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 肺胞蛋白症 / 肺胞マクロファージ / 肺線維化 / 自己免疫性肺胞蛋白症 / マクロファージ |
Outline of Research at the Start |
肺胞蛋白症は末梢気道および肺胞腔内にサーファクタント成分が異常に貯留する希少疾患であり、進行すると呼吸不全に陥る予後不良の疾患である。 病因は肺胞マクロファージの機能異常によるサーファクタントの分解および代謝障害であり、抗GM-CSF抗体の産生による自己免疫性肺胞蛋白症が本症の大部分を占める。 呼吸不全に至る原因として肺線維化が重要な問題であるが、線維化の病態進行の機序や治療法は不明である。 本研究の目的は、肺胞マクロファージに焦点を当て、自己免疫性肺胞蛋白症の病態進行、特に肺線維化に関わる機序を探索することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究目的は「自己免疫性肺胞蛋白症における肺胞マクロファージの役割を追究し、肺線維化を中心とした病態進行の機序を明らかにすること」であり、病態として肺胞蛋白症の病態進行と肺の線維化の機序解明が目的である。 線維化の進行については胸部CT画像をTokuraら (Ann Am Thorac Soc 2017) の方法に基づき定量評価する予定であるが、そのためには肺胞蛋白症症例のCT画像の蓄積が必要である。 また肺胞マクロファージの機能を評価するためには、肺胞マクロファージを全肺洗浄液からフローサイトメトリーを用いて採取する必要がある。そのためには肺胞蛋白症症例の肺胞洗浄液を蓄積する必要があるが肺胞洗浄液を確保するには気管支鏡による気管支肺胞洗浄、もしくは全肺洗浄を実施する必要がある。気管支肺胞洗浄は侵襲のある気管支鏡検査を行う必要があることから、患者協力を得て容易に採取することは難しい。また全肺洗浄も肺胞蛋白症の治療の一環として全身麻酔下に行う手術手技であることから、実施する症例は一部に限られる。 所属施設(愛知医大)は肺胞蛋白症の東海地方におけるセンター施設として、症例は豊富であり、東海地区を中心に他院からの新患紹介患者も多いことからCT画像の蓄積は比較的容易である。ただし肺胞マクロファージの役割の評価を詳細に行うには一定数の肺胞洗浄液の確保が必要不可欠であり、現在はサンプルの蓄積を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
所属施設(愛知医大)は肺胞蛋白症の東海地方におけるセンター施設として、肺線維化を伴った症例は豊富ではある。東海地区を中心に他院からの新患紹介患者が多く、症例の蓄積は順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
肺胞蛋白症患者のサンプル数が一定数を超え次第、CT画像をTokuraら (Ann Am Thorac Soc 2017) の方法に基づき定量評価し、線維化の進行を検討する。またフローサイトメトリーを用いて肺胞マクロファージの採取を行い、肺線維化における肺胞マクロファージの役割の解析を開始する。
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