Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
一般的な化学反応では、フラスコ全体を熱源/光源にさらし、溶液中のごく低濃度の基質を活性化する。すなわち、入力エネルギーの大部分を溶媒の振動エネルギー等に与え、それが原因で副反応や過剰反応の進行、ひいてはエネルギーの無駄につながっている。反応熱ΔGをその近傍(局所)での化学反応に利用することで、過剰の外部エネルギー源に頼らない反応が実現できることとなり、副反応を極力抑制した局所選択的反応の開発につながる。本研究では、大きなΔGを出力する高エネルギー素子として小員環ひずみ分子に着目し、局所自立エネルギー源となる分子の創製を行う。