Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
近年,国際的かつ国内的な歴史教育の研究課題の一つとして,子どもたちの「歴史的な見方・考え方」の形成的アセスメントに関する理論と実践の分析・提案が挙げられている。そこで,本研究は形成的アセスメントの理論と実践が黎明期を迎えた1990年代・イングランドの歴史教育改革「CHATAプロジェクト」に着眼する。そして,CHATAプロジェクトで「歴史的な見方・考え方」がいかに評価されていたのかを解明することを目的とする。特に,CHATAプロジェクトで開発された「ラーニング・プログレッション・モデル」という形成的アセスメント・ツールの理論的背景と実践的利用方法を文献・インタビュー資料に基づき考察する。