Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
環境中には様々な汚染物質が存在しており、新規化学物質が次々と作り出されている。その中にはエピジェネティックな変化を誘発して子どもの発達に悪影響を与える"エピ変異原"も含まれると考えられる。近年、規制当局にもエピジェネティクスを意識した安全性評価を行う動きが広がっているが、検出系の煩雑さや高コストから、十分に評価されていない状況である。本研究では、エピ変異原であるカドミウムが胎盤細胞に影響を与える分子機序を、特にエピゲノム変異に注目して解明し、胎盤毒性を示す他の環境中エピ変異原との比較を行うことで、胎盤分化・機能に悪影響を与えるエピ変異原スクリーニングに活用しうるバイオマーカーの同定を目指す。