Project/Area Number |
23K20358
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Project/Area Number (Other) |
20H04030 (2020-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2020-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
楢崎 兼司 福岡工業大学, 教養力育成センター, 教授 (70549477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松崎 英章 九州栄養福祉大学, リハビリテーション学部, 助教 (11004581)
岸本 裕歩 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (00596827)
野藤 悠 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (10626047)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,550,000 (Direct Cost: ¥13,500,000、Indirect Cost: ¥4,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
Fiscal Year 2020: ¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
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Keywords | 介護予防 / 高齢者看護学 / 運動・身体活動疫学 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,喫緊の国家的課題である地域在住高齢者における介護予防の進展に向け,福岡県糟屋郡篠栗町在住の前期高齢者を対象とする観察疫学研究を実施し,身体的・心理的・社会的要因など複合因子から成る要介護化リスクを包括的・体系的に評価してその実態を検討します。また,その上で3年間の追跡調査を実施し,複合因子から成る要介護化リスクと要介護認定などのアウトカムとの関連を検討します。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度においては,当初示した研究実施計画に沿って,令和3年度および4年度に福岡県糟屋郡篠栗町で前期高齢者を対象に実施した疫学調査(前向き観察疫学研究のためのベースライン調査)によって得られたデータのデータセット化を完了した.また,その上でサルコペニア,身体的フレイル,認知的フレイル,社会的フレイル,オーラルフレイル,転倒リスク,motric cognitive risk syndrome(MCR)といった潜在的な要介護化リスクを変数として探索的に規定して,ベースライン時点での実態の記述を試みた.その結果,ここに挙げた変数について,有病率(prevalence)が速報値として以下の通り明らかになった.サルコペニア(重症を含む):13.2%,身体的フレイルおよびプレフレイル:2.2%および42.3%,認知的フレイル:0.8%,社会的フレイルおよびプレフレイル:40.6%および38.5%,オーラルフレイルおよびプレフレイル:37.9%および15.6%,転倒リスク:16.0%,MCR:5.9%.このうち社会的フレイルに関しては,国内高齢者を対象とした先行研究と比べ,著しく高い有病率が認められた.その理由については今後精査を要するが,現時点では新型コロナウイルス感染症流行による影響も,その要因の一つとして挙げられるのではないかと考えている.
令和5年度における追跡調査に関しては,令和3年度対象者に対する2年目の追跡調査および令和4年度対象者に対する1年目の追跡調査を実施し,現在令和6年度に実施予定の前向き解析に向け,データセット化を進行している.
令和5年度における研究成果化に関しては,当該コホートに関する4編の原著論文の発表および3回の講演講師の担当を実施した他,「ささぐり元気もん情報2023」を通した篠栗町民への研究知見の公開や,3件のメディア報道対応を実施した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
【研究実績の概要】に示した通り,当該年度に予定していた研究内容に関しては,令和5年度末までに概ね予定通り完了することができたため,区分については「(2)おおむね順調に進展している。」を選択した.
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Strategy for Future Research Activity |
前項の【現在までの進捗状況】にも記載した通り,令和5年度に予定していた研究内容に関しては,年度末までに概ね予定通り完了することができたと考えている.本課題の最終年度である令和6年度においては,当初示した研究計画調書の【目的①】の内容に沿って,包括的・体系的な要介護化リスクの実態の解明をさらに進めた上で,【目的②】の内容に沿って,最長約3年間の追跡調査データを用いて包括的・体系的に規定された要介護化リスクと要介護認定などのヘルスアウトカムとの関連を明らかにしていきたい.
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