Project/Area Number |
23K20811
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Project/Area Number (Other) |
21H00999 (2021-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2021-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 12040:Applied mathematics and statistics-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
磯 祐介 京都大学, 情報学研究科, 教授 (70203065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 宏志 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (00362583)
川越 大輔 京都大学, 情報学研究科, 助教 (30848073)
木村 正人 金沢大学, 数物科学系, 教授 (70263358)
今井 仁司 同志社大学, 理工学部, 教授 (80203298)
田口 智清 京都大学, 情報学研究科, 教授 (90448168)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥16,380,000 (Direct Cost: ¥12,600,000、Indirect Cost: ¥3,780,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2021: ¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
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Keywords | 数値解析学 / 多倍長数値計算 / 逆問題・非適切問題解析 / ひかりトモグラフィー / 流体・弾性体方程式の解の特異性 / ひかりトモグラフィ |
Outline of Research at the Start |
持続可能な社会の実現とその安定的な継続に重要な諸現象・諸問題の数理モデルの中で、偏微分方程式や積分方程式等の函数方程式で記述されるものを対象とし、数値解析を中心とする数理解析的な研究を行う。具体的には、数理モデルとしての函数方程式の解の特異性や非適切性が本質的となる問題に焦点をあて、方程式の解の構造を明らかにして信頼できる数値計算の実現を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本課題研究では、主として現象の数理モデルとしての偏微分方程式の数値解析と数学解析を論じている。偏微分方程式の数学解析では、解の有する特異性や不安定性をどのように正則化するかが純粋数学としては重要な論点であり、このために様々な概念が提唱され、また種々の函数空間が導入される。一方で、現象の数理モデルとしての微分方程式の議論においては、特異性は単に正則化されるべき「特異」な挙動と考えることは慎重で有らねばならない。実際、解の特異性や不安定性は対象とする系・現象の重要な物理量などと関連している場合が散見され、この特異性を定量的に論じることが重要となる事例も少なくない。しかし解の「特異性」は数値計算の発散や不安定性と表裏一体であるため、特異性を定量的に論じることはきわめて困難である。既存の理論の単純適用では、特異性を定量的に数値計算によって扱うことはきわめて困難である。 本課題研究ではこのような問題意識と現状認識の下で、研究代表者と分担者の過去の研究実績を踏まえて、代表者と分担者が分業によって幾つかの具体的な問題に限定的に取組、数学解析に裏付けられた数値計算法を新たに確立することによって特異性の定量的な議論を行なおうとしている。 2年度は初年度に引き続き1階双曲型方程式の有限要素法解析について成果を得、先行研究を超えたシャープな収束評価を与えるに至った。逆問題解析については医用断層撮影の数値解析にかかる国際共同研究の推進を図った。さらにポテンシャル逆問題を再考し、Zidarov による bubbling アルゴリズムの再検討を行いこの手法の有効性の検証を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年度の後半から COVID-19 による様々な制約が徐々に緩和され、国内研究集会の実施、外国人共同研究者の招聘等も当初予定に準じた形で実施できるようになり、順調に研究が進展した。
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Strategy for Future Research Activity |
2年度に研究を開始した Zidarov の bubbling 法による逆ポテンシャル問題のアルゴリズムの正当性と優位性を数学解析・数値解析の観点から論じる。国際研究集会に関しては、対面形式での開催が延期されている日台の合同ワークショップを対面形式による実施を図る。
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