漫画を媒介した物語創作と作中人物評価を起点とする情報倫理の発達段階深化手法の開発
Project/Area Number |
23K22310
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Project/Area Number (Other) |
22H01039 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
布施 泉 北海道大学, 情報基盤センター, 教授 (70271806)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 裕一 北海道大学, 情報基盤センター, 助教 (10240128)
平林 義治 北海道大学, 情報基盤センター, 准教授 (60271714)
西野 和典 太成学院大学, 経営学部, 教授 (70330157)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥6,630,000 (Direct Cost: ¥5,100,000、Indirect Cost: ¥1,530,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 情報倫理 / 発達段階 |
Outline of Research at the Start |
社会における情報倫理教育の重要性を鑑み,生涯教育としても利用可能な情報倫理の学習支援が求められている。本研究では,①役割取得能力を重視した情報倫理の発達段階の評価手法を規定し,②発達段階の深化に資する学習教材の開発手法を提案し,③実践の中でそれらの有用性と効果を具体的に評価することを目的とする。 本研究では,情報倫理の発達段階を評価する際,複数の登場人物の視点に立つことを求め,それが達成可能なジレンマ問題を,ある漫画シーンを起点にした学習者による物語創作の連鎖により開発する。学習実践では,発達段階を自己評価・相互評価により評価させることを目指し,生涯学習への支援に結び付けるシステム構築を図る。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,学習者が生涯学び続ける前提に立ち,SNS等の個人の情報発信が重要度を増す社会において,役割取得能力を重視した情報倫理の発達段階を規定すること,また学習者がその段階を深化させるために必要な学習要件を明らかにすること,さらには,その深化に寄与する教材や学習フレームワークを開発し,学習者の情報倫理の発達段階の深化を実際に評価・確認し,その有用性を明らかにすることを目的としている。 本研究では,情報倫理の発達段階を評価する際,複数の登場人物の視点に立つことを求めるとともに,それが容易に発想できるジレンマ問題を,ある漫画シーンを起点にした物語創作の連鎖により開発することを特徴とする。 実際の授業実践においては,学習者の発達段階は自己評価・相互評価により評価させ,学習者集団全体の情報倫理の発達段階を深化させることを目指している。また,授業実践を踏まえ,自学可能な生涯学習へのシステム構築についても検討を進めることまでを想定する。 このような状況の中,2022年度は,本研究の基本的な事項となる漫画のシーン開発と,システム構築について取り組んだ。 漫画のシーン開発として,近年話題となっている描画に関するオープンなAIエンジンであるStableDiffusionを用い,各種の種となりうる漫画開発を実践し,利用可能なものを抽出した。さらに,学習者の発達段階を調査するためのシステムとして,Moodleのプラグインを新たに開発した。学習者への問いに対する判断状況の分岐を可視化して確認できるものである。なお,本可視化システムは,現状では教授者側としての確認機能であるが,生涯教育を目指し,可視化状況を学習者側に落とし込むことも今後は検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究初年度のため,基本的なシステムと物語の連鎖の主体となる漫画シーンの開発手法についての研究を進め,実際にシステム開発のプロトタイプと漫画シーン開発のサンプル開発ができてきたため。
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Strategy for Future Research Activity |
システム構築と種となる漫画シーンの開発手法が定まったため,2023年度は,これらを用いた授業実践を進め学習者の情報倫理の発達段階の評価を行っていくことを計画している。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)