An Experimental Study on Experimental on Suppressing Concentration Decline by Micro-Refresh during Intellectual Work
Project/Area Number |
23K24889
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Project/Area Number (Other) |
22H03633 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 61020:Human interface and interaction-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
下田 宏 京都大学, エネルギー科学研究科, 教授 (60293924)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 裕剛 京都大学, エネルギー科学研究科, 准教授 (00324674)
上田 樹美 京都大学, エネルギー科学研究科, 助教 (90911579)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥16,250,000 (Direct Cost: ¥12,500,000、Indirect Cost: ¥3,750,000)
Fiscal Year 2026: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
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Keywords | 知的集中 / マイクロリフレッシュ / 知的生産性 / オフィスワーク / 介入刺激 / 認知タスク / 集中時間比率 |
Outline of Research at the Start |
オフィスで執務者が知的作業に従事している際には、時間経過とともに集中が低下し、生産性も下がってくることが多い。本研究課題では、知的作業中に数秒から数十秒のごく短い休憩である「マイクロリフレッシュ」を導入することにより、時間経過とともに起こる集中低下を抑制する効果について実験的に研究するものである。具体的には、 (1) マイクロリフレッシュの導入により、時間経過とともに起こる集中低下を抑制する効果を実験により調べる (2) 集中低下を効果的に抑制するために、マイクロリフレッシュを適切なタイミングで自然に促す環境制御法を確立する の2つを実施する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は昨年度の研究成果に基づき、マイクロリフレッシュを効果的に促す刺激として、(1)聴覚刺激、(2)視覚環境変化刺激、(3)送風による触覚刺激の3つの刺激を介入して促したマイクロリフレッシュの集中低下抑制効果について、介入刺激の有無に差があるかどうかを実験的に調べた。 (1)では、7.5分おきに20秒のマイクりリフレッシュを促す自然音(鳥の鳴き声と波の音)を認知タスク中に提示する条件と提示しない条件で実験を実施し、データクレンジング後25名の実験結果を比較した。対のあるt検定の結果、タスクへの集中を示す集中時間比率では有意差はなかったものの効果量は中程度であり、また主観評価からもマイクロリフレッシュが疲労からの回復を促す効果があることが示唆された。 (2)では、マイクロリフレッシュを促す視覚刺激として周辺の視野に自然の風景を提示して(1)と同様の実験を実施した。同様にt検定の結果、タスクへの集中を示す集中時間比率では有意差はなく、疲労に関する主観評価も有意な差は見られなかった。 (3)では、マイクロリフレッシュを促す刺激として、実験参加者の手の部分に風を提示して(1)と同様の実験を実施した。同様にt検定の結果、この実験では、マイクロリフレッシュを促す風の有無により集中時間比率に有意な差が見られ、また主観評価からもマイクロリフレッシュの効果が確認できた。 (1)~(3)の実験を通して、マイクロリフレッシュを効果的に促すモダリティ(物理的介入方法)の示唆を得た。具体的には、(1)の実験で利用した自然音と(3)の実験で利用した手の甲付近にあてる風がマイクロリフレッシュを促すのに有望なモダリティであることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、マイクロリフレッシュを自然に促す環境制御法について、下記を実験により調べることを計画していた。 (1)聴覚刺激によるマイクロリフレッシュの導入 (2)視覚環境変化によるマイクロリフレッシュの導入 (1)では、マイクロリフレッシュを効果的に促す聴覚刺激として、自然音を中心位に様々な音を実験的に吟味して実験を実施した。(2)では当初、VRゴーグルを用いて認知タスクの終点の視環境を砂浜や森の中のような自然の環境に変化させる視覚環境刺激を実験的に検討していたが、VRゴーグルを装着し続けること自体が実験参加者の大きな負担になり適切な実験ができなかった。そのため、VRゴーグルを使わず、42型の大型ディスプレイを使って実験を実施した。 さらに、研究代表者らの過去の研究の実績から、気流がマイクロリフレッシュを効果的に促す触覚刺激として有望である可能性があることがわかったため、体感温度を変えない程度の風を触覚刺激として利用した実験を実施した。その結果、風がマイクロリフレッシュを促し、知的集中向上に効果的であることがわかった。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度は一昨年度の研究成果に基づき、マイクロリフレッシュを効果的に促す刺激として、(1)聴覚刺激、(2)視覚環境変化刺激、(3)風による触覚刺激の3つの刺激を介入して促したマイクロリフレッシュの集中低下抑制効果について、介入刺激の有無に差があるかどうかを実験的に調べた。2024年度は、上記3つのうちマイクロリフレッシュを効果的に促す刺激として有望な(1)聴覚刺激と(3)送風による触覚刺激について、(a)マイクロリフレッシュの介入タイミングに影響する個人特性の検討、および(b)個人特性に合わせたマイクロリフレッシュ介入の集中低下抑制効果の実験方法の検討を実施したい。 (a)では、昨年度に実施した実験の結果により注意の制御傾向が知的集中の持続時間に関連していることが示唆された。そのため、個人の注意の制御傾向を測るAttention Control Scale (ATTC)を軸として、知的集中に影響を与える可能性がある個人特性を計測し、その個人の知的集中が実際にどのように時間的に変化していくかを調べる実験を実施する。さらに、実験の結果を分析し、個人特性に合わせたマイクロリフレッシュの適切な介入間隔を同定する。 (b)では、(a)の結果に基づき、個人特性に合わせて最適化されたマイクロリフレッシュの介入による知的集中低下抑制効果を計測するための予備的な実験を実施する。この予備実験では、実験の手順、介入刺激の種類、個人特性に合わせた最適な時間間隔での介入方法等について、数人ずつの実験参加者に対して様々なパターンの実験を実施し、実験方法を検討する。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)