| Project/Area Number |
23K25256
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| Project/Area Number (Other) |
23H00559 (2023)
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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| Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 01010:Philosophy and ethics-related
Basic Section 01080:Sociology of science, history of science and technology-related
Sections That Are Subject to Joint Review: Basic Section01010:Philosophy and ethics-related , Basic Section01080:Sociology of science, history of science and technology-related
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| Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
乘立 雄輝 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (50289328)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中 真生 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (00401159)
一ノ瀬 正樹 武蔵野大学, 人間科学部, 教授 (20232407)
古荘 真敬 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (20346571)
石原 孝二 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30291991)
渡名喜 庸哲 立教大学, 文学部, 教授 (40633540)
鈴木 泉 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (50235933)
納富 信留 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (50294848)
相松 慎也 武蔵野大学, 人間科学部, 准教授 (50908829)
山田 有希子 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (90344910)
葛谷 潤 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (20885397)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥15,860,000 (Direct Cost: ¥12,200,000、Indirect Cost: ¥3,660,000)
Fiscal Year 2026: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
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| Keywords | 偶然性 / 確立 / 西洋哲学史 / 世界哲学史 / エンハンスメント / パンデミック / 現代の倫理的諸問題 / 偶然(性) / 確率 / 西洋哲学史における様相概念 / エンハンスメントをめぐる倫理的諸問題 / パンデミックをめぐる倫理的諸問題 / 偶然(性) |
| Outline of Research at the Start |
本研究は「西洋哲学における偶然性についての諸解釈が現代の諸問題にもたらす新しい視座とは何か、さらに新しい偶然性概念の理解が可能か」という問いを核として展開される。まず、古代から現代にいたる西洋哲学の歴史の中で考察が積み重ねられてきた「偶然・偶然性」(chance,contingency)概念について、各時代及び各哲学者による概念規定を吟味しつつ、各時代に固有の偶然性概念の内実を明らかにすると同時に、各時代間での連続性と断絶、それが生じた背景を考察することを基礎研究とする。さらに、それを基盤として、現代の社会が直面する諸問題に対応すべく、新しい偶然性概念提示の可能性を探究する。
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| Outline of Annual Research Achievements |
「西洋哲学における偶然性についての諸解釈が現代の諸問題にもたらす新しい視座とは何か、さらに新しい偶然性理解が可能か」という問いを核として展開される本研究は二年目に入り、各分担研究者ならびに研究代表者がそれぞれの専門分野において「偶然性」についての概念分析と哲学史における当該概念についての理解の変容、さらには現代の倫理的な問題との関連などをめぐって考察を深め、議論を行った。 一例を挙げるならば、本研究においてハブの役割を果たしている東京大学大学院人文社会研究科哲学研究室に所属する古荘真敬(研究分担者)は、実存思想協会第40回大会において「実存の事実と偶然性 ハイデガー、九鬼、フランクの示唆を手がかりに」というタイトルでの講演を行い、その研究成果を発信すると同時に、さまざまな研究者たちとの交流を深めた。また、本年度の研究実績の特徴として、生と死(一ノ瀬正樹)、終末期医療(山田有希子)や「喪失」の問題(中真生)など、現代が直面する倫理的諸課題に取り組む研究が多かったことが挙げられ、他の分担研究者たち、また外部の研究者たちとの活発な議論の礎となることが期待される。 このように各分担者がそれぞれの持ち場で考察を深め、互いに議論を交わしつつ、本研究の基礎的な研究を築いたのが本年度の研究成果である。活動3年目にあたる2025年度からは、基礎的な研究から発展的考察とその成果の発信へと重心を移すことになるわけであるが、2025年11月に開催される哲学会大会において「偶然性について」(仮題)というシンポジウムが予定されており、そこで乘立(研究代表者)がコーディネーターを務め、研究分担者である山田有希子が登壇し、これまでの研究成果を報告すると同時に、広く意見や批判を募ることでさらなる研究の進展に活かしたいと考えている。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2024年度は、本研究の中間地点にあたる年であり、各人が基礎的な研究の充実に努めた一年間であったが、前年度に引き続き、おおむね順調にその作業は進展しており、前半の二年間は、基礎的な研究から発展的考察とその成果の発信の方へ重点を移す後半の二年間へ向けての準備期間として成功裏に終わったと考えている。 昨年度の研究実績報告の「今後の研究の推進方策」において予告しておいたように、2025年度ではシンポジウムを開催することを計画していたが、それは上記「研究実績の概要」でも述べたように山田と乘立がそれぞれ講演者とコーディネーターとして参加する「偶然性について」というシンポジウムとして実現する予定で、それに向けての準備がはかどったこともこれまでの二年間の研究がおおむね順調であったことの証であると考える。 ただ2023年度から目標として掲げていた東京大学大学院人文社会研究科哲学研究室を中心とする大学院生たちを巻き込む展開には、研究代表者の力不足ゆえ、至らなかったというのが反省点である、しかし、研究員として活動に参加してくれたODらに本研究に関係する文献の調査などで協力してもらうことで、研究計画後半の目的である研究成果の発信のための環境形成になったばかりでなく、若い研究者たちや大学院生たちに関心を持ってもらう土台ができたのではないかと考える。
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| Strategy for Future Research Activity |
本研究の中間地点を過ぎ、基礎的な研究から発展的考察とその成果の発信へと研究を展開していくのが今後二年間の大きな課題となる。 上にも記したとおり、2025年11月に開催される哲学会大会において「偶然性」を主題にしたシンポジウムを開催予定であるが、これを一つの契機としてさらなる研究の進展とその成果の発信に努めたい。 特に研究成果を本科研費に参加している研究者たちで共有する機会をさらに増やし、研究の集大成である最終年度での活動へつなげていくことが2025年度の目標となる。 その最終年度である2026年度には本研究に参加した者たちと論文集を発行する予定であり、これを研究の集大成とすると同時に、本研究で得られた学術的成果を世に出すことで批判や意見を募ることを目指している。
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