| Project/Area Number |
23K25411
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| Project/Area Number (Other) |
23H00714 (2023)
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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| Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 03060:Cultural assets study-related
Basic Section 03070:Museology-related
Sections That Are Subject to Joint Review: Basic Section03060:Cultural assets study-related , Basic Section03070:Museology-related
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| Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
中村 豊 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 教授 (30291496)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
端野 晋平 徳島大学, 埋蔵文化財調査室, 准教授 (40525458)
遠藤 俊祐 島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 准教授 (60738326)
青矢 睦月 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 准教授 (90415638)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥16,250,000 (Direct Cost: ¥12,500,000、Indirect Cost: ¥3,750,000)
Fiscal Year 2026: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2023: ¥8,970,000 (Direct Cost: ¥6,900,000、Indirect Cost: ¥2,070,000)
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| Keywords | 弥生時代 / 青色片岩 / 柱状片刃石斧 / 三波川帯 / 周防・蓮華帯 / ザクロ石 / ガーネット / 扁平片刃石斧 / 眉山高越地域 / 周防蓮華帯 / 高越山 / 眉山 / 紀州 |
| Outline of Research at the Start |
先史時代の日本考古学において、青色片岩製石器の原産地を、四国東部か紀州さらには周防帯・蓮華帯のいずれに求めるかという重要な命題に科学的な証拠に基づいて議論するため、考古学的研究と地質学的研究との連携をはかる必要があった。 近年、広域に展開する三波川変成岩地帯において、なぜ青色片岩が眉山-高越に集中するのか、この理由は温度・圧力条件の差異にあることが近年急速に明らかになりつつある。以上のような動向を踏まえた考古学と地質学の共同研究が本研究である。
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| Outline of Annual Research Achievements |
令和6(2024)年度は、考古学的研究(代表者および分担者端野)には徳島県内出土青色片岩製磨製石斧(柱状片刃石斧および扁平片刃石斧、おもに徳島市庄・蔵本遺跡、同南庄遺跡出土資料)、および、県外出土資料(南あわじ市喜来遺跡、岸和田市畑遺跡、同下池田遺跡、同栄の池遺跡、東大阪市宮ノ下遺跡、同西ノ辻遺跡)の精査をおこなった。いずれの遺跡もザクロ石の含有が確認でき、徳島県産の青色片岩を素材としていることが明確となった。 地質学的研究(分担者青矢、同遠藤)としては、三波川帯、および周防・蓮華帯青色片岩の岩石学的検討をおこなった。p-xrf分析およびeds分析途上であり、産地の推定が可能か否か、検討中である。 さらに、徳島市庄・蔵本遺跡および岸和田市畑遺跡の一部試料の薄片化と偏光顕微鏡観察および年代測定をおこなった。年代測定には、三波川帯、および周防・蓮華帯を明確に区分しえるような成果を得ることができなかったが、岸和田市畑遺跡薄片の偏光顕微鏡観察おこなった遠藤によってローソン石が見いだされ、四国東部高越産である可能性が強く示唆される結果となった。 さらに、眉山山麓に位置する徳島市庄・蔵本遺跡および南庄遺跡出土試料の精査によって、青色片岩製磨製石斧資料の30%以上からザクロ石の含有が確認された。徳島市眉山の詳細な青色片岩試料採集をおこなった青矢によると、眉山の青色片岩からザクロ石が検出される例は極めて希であるため、眉山山麓の遺跡においても、相応の割合で高越産青色片岩がもたらされていることが示唆された。同様に南あわじ市喜来遺跡、岸和田市畑遺跡、同下池田遺跡、同栄の池遺跡、東大阪市宮ノ下遺跡、同西ノ辻遺跡それぞれの青色片岩製磨製石斧からも相当数のザクロ石が観察されるため、三波川帯から離れた徳島県外の消費地遺跡へもたらされた青色片岩製磨製石斧に、多くの高越産が含まれていることが示唆された。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
考古学的研究(代表者および分担者端野)による、徳島県内出土青色片岩製磨製石斧(柱状片刃石斧および扁平片刃石斧、おもに徳島市庄・蔵本遺跡、同南庄遺跡出土資料)、および、県外出土資料(南あわじ市喜来遺跡、岸和田市畑遺跡、同下池田遺跡、同栄の池遺跡、東大阪市宮ノ下遺跡、同西ノ辻遺跡)の精査は順調に消化出来ている。しかも、いずれの遺跡からもザクロ石の含有が確認でき、高越産の青色片岩を素材としていることが強く示唆される成果が蓄積されつつある。 地質学的研究(分担者青矢、同遠藤)としては、三波川帯、および周防・蓮華帯青色片岩の岩石学的検討を消化し、p-xrf分析およびeds分析や年代測定から芳しい成果を今のところえることはできていないが、岸和田市畑遺跡薄片の偏光顕微鏡観察おこなった遠藤によってローソン石が見いだされ、四国東部高越産である可能性が強く示唆された点、青矢による徳島市眉山の詳細な青色片岩試料採集によって、眉山の青色片岩からザクロ石が検出される例は極めて希なことが確認され、相当数のザクロ石が検出される徳島県内外の青色片岩製磨製石斧に、多くの高越産が含まれていることが示唆された点は大きな成果であるといえる。
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| Strategy for Future Research Activity |
令和7(2025)年度は、考古学的研究として(代表者および分担者端野)おもに徳島県外、すなわち消費地における青色片岩製磨製石斧の精査を継続し、前年までに明確な成果となった、ザクロ石を含有する資料がいかなる比率で検出されるのかを明確化していきたい。それによって、徳島県産、ひいては高越産の青色片岩の流通の復元に接近することが可能となる。 地質学的研究(分担者青矢、同遠藤)としては、諸分析、年代測定が一段落したので、岸和田市畑遺跡の一部試料の薄片化と偏光顕微鏡観察結果のレポート作成、考古学的成果によって得られた青色片岩製石斧に含まれるザクロ石のマイクロスコープ画像のチェック、周防・蓮華帯におけるザクロ石を含有する青色片岩の有無の検討、眉山、および高越山採集青色片岩資料中のザクロ石含有率の検討などをおこなうことによって、青色片岩製磨製石斧の産地推定への接近を試みたい。 すでに、相当数の資料が四国東部高越山にて産出されたものである可能性が強く示唆される成果が得られつつあり、次年度の報告書作成へむけた諸準備をすすめていきたい。
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