多様化する保険-社会的相互扶助の仕組みとしての可能性を探る
Project/Area Number |
23K25469
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Project/Area Number (Other) |
23H00772 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 05070:New fields of law-related
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
浅野 有紀 同志社大学, 司法研究科, 教授 (70272937)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 大樹 京都大学, 法学研究科, 教授 (90404029)
藤谷 武史 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (90313056)
横溝 大 名古屋大学, 法学研究科, 教授 (00293332)
小塚 荘一郎 学習院大学, 法学部, 教授 (30242085)
角崎 洋平 日本福祉大学, 社会福祉学部, 准教授 (10706675)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2026: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
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Keywords | 保険 / 社会保障 / 社会相互扶助 / インシュアテック / トランスナショナル |
Outline of Research at the Start |
本研究は、技術革新や社会の複雑化に伴い、保険を取り巻く環境が大きく変化しているという事実認識に基づき、社会的相互扶助の仕組みの一つとしての私的保険が、今や限界に直面しつつある国家的な社会保障制度の代替手段あるいは補助手段として、いかなる可能性を有するかを、法分野横断的に考察しようとするものである。 まずは、保険を取り巻く環境変化に関する各法分野からの分析と、福祉国家の変容と保険のあり方に関する法理論及びガバナンスの観点からの分析を、同時並行的に進める(第1フェーズ)。その上で、両者の研究成果を総合し、今後の適切な保険のあり方と国家法・非国家法による対応について検討する(第2フェーズ)。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度にあたる本年度は、保険を取り巻く環境変化に関する各法分野からの分析と、福祉国家の変容と保険の在り方に関する法理論及びガバナンスの観点からの分析を同時並行的に進める第1フェーズの研究を行った。 「社会保障と保険」研究会(略称ISW研究会)を立ち上げ、初回に各研究分担者の問題意識を相互に報告し合い関心を共有した上で、10月(同志社大学)、12月(同志社大学)、2月(東京大学)にISW研究会を開催し、毎回2人の研究分担者が報告し、議論した。具体的なテーマは、「保険・社会保障・国家補償―公表部門における保険の役割と可能性」(原田大樹教授)、「国境を越える保険紛争に関する抵触法的考察」(横溝大教授)、「生活の不安定性と保険の可能性」(角崎洋平准教授)、「多層的法秩序―グローバル化時代の保険の可能性」(浅野有紀教授)、「保険の経済学と保険法の法と経済学」(小塚荘一郎教授)、「保険と財政の比較」(藤谷武史教授)である。 結果として、メンバーのそれぞれの専門分野からの分析が進み、2年度以降の課題が明確になった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度の研究としては、ISW研究会の年4回の開催により、第1フェーズの研究につき、各研究課題に関する議論状況を相互に確認し合うと共に、問題状況について包括的に把握することを予定していた。本年度は、ほぼこの通りに研究を遂行することが出来たため、概ね順調に進展していると評価出来る。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究も、基本的に申請書の予定通りに推進して行く。2024年度は、第1フェーズの研究を継続して行いつつ、中間成果として内外の研究者と意見交換を行う。現在、2024年6月に吉澤卓哉教授(京都産業大学)を研究会に招聘することを予定している。また、昨年度の研究成果を踏まえ、雑誌の特集において中間成果を公表することを検討する。さらに、ISW研究会を継続し、お互いの研究進捗状況を共有する。
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Report
(1 results)
Research Products
(16 results)