Project/Area Number |
23K27254
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Project/Area Number (Other) |
23H02563 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 45050:Physical anthropology-related
Basic Section 45060:Applied anthropology-related
Sections That Are Subject to Joint Review: Basic Section45050:Physical anthropology-related , Basic Section45060:Applied anthropology-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
半谷 吾郎 京都大学, 生態学研究センター, 准教授 (40444492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 美知夫 京都大学, 理学研究科, 准教授 (30322647)
鎌田 昂 静岡理工科大学, 理工学部, 准教授 (40815859)
徳山 奈帆子 中央大学, 理工学部, 准教授 (60779156)
松田 一希 京都大学, 野生動物研究センター, 教授 (90533480)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥18,460,000 (Direct Cost: ¥14,200,000、Indirect Cost: ¥4,260,000)
Fiscal Year 2026: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2025: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
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Keywords | 料理 / 食性 / 二次代謝物質 / 採食生態学 / 霊長類 / 採食行動 / 栄養分析 / 試験管内消化試験 / 試験管内発酵試験 |
Outline of Research at the Start |
食物を料理(加熱)して食べることは、他の動物には全く見られず、ヒトの集団に普遍的にみられる、際立ってヒトを特徴づける行動である。本研究では、民俗植物学と霊長類学の知見の蓄積を活かし、同所的に生息するヒトと野生霊長類の食用植物を比較し、どのような植物が料理によってヒトにとって採食可能になったのか、またヒトの脆弱な消化器官では、どのような食物は採食できなくなったのかを明らかにする。民俗植物学と霊長類採食生態学という別個の研究分野で蓄積されてきた、ヒトとそれ以外の野生霊長類の食性についての知見を統合し、料理という文化的行動が、ヒトの身体の進化を促す重要な役割を果たしたことを実証的に示す研究である。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、日本での植物試料の採取と栄養分析を行った。鹿児島県屋久島では6月、7月、10月、11月、12月、1月、2月、3月、石川県白山では10月と1月に採取を行い、合計で67の植物試料を採取した。採取した植物は、半谷の京都大学犬山キャンパスの半谷の研究室で、可食部分とそうでない部分を分ける処理や、ヒトが料理して採食する食物に関しては、料理を行った後、粗タンパク、中性ディタージェント繊維、粗脂肪、粗灰分を分析した。 また、日本での食用植物およびニホンザルの採食物についての文献を収集し、その内容を入力し、ヒトとニホンザルの食物の重複および相違点について、予備的な分析を行った。 日本およびニホンザル以外の調査地については、次年度以降採取を実施するため、情報収集や調査許可申請などの準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
とくに問題となることはなく、予定通りに事業は進展した。
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Strategy for Future Research Activity |
日本では、これまで採取を行ってきた、鹿児島県屋久島と石川県白山に加え、長野県志賀高原でも採取を行う予定である。 2024年度以降、マレーシアおよびタンザニアでの植物の採取を行う予定である。研究開始当初計画していたコンゴ民主共和国については、現地の治安情勢が悪化したため、当初予定していた2024年度の採取は見送ることになった。 得られた国内外の試料は、栄養分析に加えて、二次化合物の分析を行う予定である。
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