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肺移植前に行う体外肺還流中の抗IL-6受容体モノクロナール抗体による肺障害修復

Research Project

Project/Area Number 23K27686
Project/Area Number (Other) 23H02995 (2023)
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Allocation TypeMulti-year Fund (2024)
Single-year Grants (2023)
Section一般
Review Section Basic Section 55040:Respiratory surgery-related
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

伊達 洋至  京都大学, 医学研究科, 教授 (60252962)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中島 大輔  京都大学, 医学研究科, 講師 (50812286)
豊 洋次郎  京都大学, 医学研究科, 助教 (60829456)
田中 里奈  京都大学, 医学研究科, 助教 (80847517)
濱路 政嗣  京都大学, 医学研究科, 講師 (70782142)
大角 明宏  京都大学, 医学研究科, 講師 (90829574)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2024)
Budget Amount *help
¥18,980,000 (Direct Cost: ¥14,600,000、Indirect Cost: ¥4,380,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥8,060,000 (Direct Cost: ¥6,200,000、Indirect Cost: ¥1,860,000)
Fiscal Year 2023: ¥9,100,000 (Direct Cost: ¥7,000,000、Indirect Cost: ¥2,100,000)
KeywordsEVLP / 抗IL-6受容体 / 肺移植 / 体外肺灌流 / 体外肺保存装置 / 虚血再灌流障害 / 冷保存 / 臓器保存 / 血管外肺水腫 / 肺機能評価
Outline of Research at the Start

大動物ビーグル犬の肺移植モデルとEVLP装置を用い、EVLP中に投与する抗IL-6受容体モノクローナル抗体による肺の修復メカニズムを解明し、肺移植後の虚血再灌流障害に対する有効な治療方法を確立する。本研究にて長時間虚血による障害を受けたドナー肺に対するEVLP中の治療の有効性が証明されれば、肺移植における時間的な制限を克服可能であるのみならず、より多くの患者に対して質の良い肺を提供する肺移植を実施可能となりうる。

Outline of Annual Research Achievements

肺移植は進行性難治性の肺疾患に対する有効な治療法であるが、長時間の虚血により移植後の虚血再灌流障害が生じることがあり、これを予防しうるより優れた臓器保存、治療法が必要である。本提案ではドナー肺のEVLP中に投与する抗IL-6受容体モノクローナル抗体による虚血性再灌流障害の抑制効果について検討を行う。
2023年度は、体外肺灌流 (ex vivo lung perfusion) について、まず障害がほぼ生じないと推定される短時間冷保存のイヌ肺を用いて灌流実験を行い、EVLPにおいて重要な指標となる生理学的パラメータ、とくに最大気道内圧について灌流中に高値とならないことを確認したほか、血管外肺水腫が最小限であること確認し、総括として灌流手技に問題がないことを確認した。
さらに肺移植手技に特に問題がないことを確認するための実験(左片肺移植)を実施し、移植後の肺機能について、血中酸素分圧が移植後の左上葉ならびに左下葉のそれぞれで高値であることを確認した。したがって、肺移植手技についても十分に確立していることを確認することが出来た。
更に、対照群を確立すべく長時間冷保存ののちにEVLPを実施し、虚血性再灌流障害の程度について比較検討を行った。同実験はこれまで合計5回実施し、冷保存時間として16時間から24時間までを割り付けて行った。同実験により、22時間あるいは24時間の冷保存ではEVLP中に血管外肺水腫が高度に進むことから対照群の時間設定としては不適であると判断した。一方で、冷保存時間が16時間から18時間の場合には対照群の障害としては軽度であることを確認しており、次年度は20時間の冷保存ののちにEVLPおよび肺移植を行うことを予定している。以上に加え、次年度にEVLP中に薬剤(抗IL-6受容体モノクローナル抗体)投与を行うことで、肺機能の悪化の抑制を確認する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

EVLPの手技確立ならびに肺移植手技について確認が完了できたことに加え、最終目標である、ドナー肺の冷保存後に投与するEVLP中の抗IL-6受容体モノクローナル抗体の比較対象となるコントロール群の冷保存時間設定について、今後の実験の基礎となるデータを得ることが出来たため。

Strategy for Future Research Activity

今後、長期冷保存後に実施するEVLPと、それに続く肺移植症例の数を蓄積することで、対照群としてのデータを引き続き集積する。これに加え、2023年度に実施した長期冷保存ののちのEVLPによって得られたデータをもとに、EVLP中に投与する抗IL-6受容体モノクローナル抗体について、その効果を検討し、有用性を検証する。

Report

(1 results)
  • 2023 Annual Research Report

URL: 

Published: 2023-04-18   Modified: 2024-12-25  

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