Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
食体験の重要な要素である「味」には、基本五味以外に辛味も含まれる。辛味物質を含む食事を摂取することで塩分摂取抑制や満足向上が期待される一方、過剰摂取による胃食道逆流症などが問題となっている。この問題を解決するため、少量の辛味物質でもより強い辛味を感じられるインタフェースの実現が期待されている。辛味は受容体毎に質が異なる3種類存在するが、従来手法はこれらを区別して扱っておらず、舌部を広く覆うため飲食体験に応用しにくい問題がある。本研究では、認知科学と神経工学の知見を統合し、3種類の辛味を選択的に増強する電気刺激モデルを設計し、飲食物の辛味をバーチャルに増強するインタフェースを構築する。