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現代国際法理論における同意の位置付けとその歴史的基礎:20世紀英国国際法学の展開

Research Project

Project/Area Number 23KJ0668
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeMulti-year Fund
Section国内
Review Section Basic Section 05030:International law-related
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

鳥居 雅也  東京大学, 法学政治学研究科, 特別研究員(DC1)

Project Period (FY) 2023-04-25 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2025: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2024: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
KeywordsGerald Fitzmaurice
Outline of Research at the Start

国家による協力なしに国際法を実現することはできない以上、国際法における国家の同意の位置づけは重要である。それにもかかわらず近年の国際法理論において「同意」概念が事実上骨抜きにされていることは、現代国際社会における法理論と法実践とが呼応していないことを示しているおそれがある。本研究は、現代国際法の形成に重大な役割を果たした20世紀英国国際法学に注目し、その法理論が国際社会の実態をどのように捉えようとしたかを分析することによって、あるべき「同意」概念を攻究する。

Outline of Annual Research Achievements

研究計画に従えば、本研究は、(1)20世紀英国の国際法律家を歴史的に研究することにより、(2)現代国際法理論(すなわち法源論)において「同意」概念に与えられた位置づけがいかなる歴史的基礎を有するかを探究するものであり、(1)歴史的検討から(2)理論的検討への一方的な移行を予定していた。
初年度にあたる今年度は、(1)対象となる国際法律家のテクスト分析をすすめるとともに、(2)国際法理論に関する先行研究を検討した。まず、(2)国際法理論の近年の展開を追跡することにより、現代の国際法理論が法源論への関心を薄め、史学的研究への関心を高めたこと(いわゆる「歴史への転回」)の重要性を再認識した。すなわち、歴史的検討を法解釈へと繋げる法源論上のパスが失われ、(「歴史への転回」という題目に反して)法史の法学あるいは法実践に対するレレバンスが疑われていることを理解した。そのコロラリーとして、本研究においては(1)歴史的検討が(2)(当初よりも広い意味における)理論的検討に基づかなければならないということを確認した。次に、(1)研究対象のテクスト分析は、一部の国際法律家について目処がたったつもりであったが、国際法理論に関する上の再認識の結果、新たな観点をも視野にいれて再開することになった。他方で、この間の分析により、(1)研究対象内の通時的な差異が(2)現代国際法理論における動揺の基礎にあるという見通しを得た。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本研究を正しく位置づけ直すことに成功し、今後の研究について一定の(しかしおそらく決定的な)展望を獲得した。一方で、今年度の公表を予定していた研究を見直す結果となったため、進捗は「やや遅れている」とみなすのが公平である。

Strategy for Future Research Activity

とりわけ19世紀後半から20世紀前半への接続を意識しつつ、理論的検討と歴史的検討を併行してすすめる。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-04-26   Modified: 2024-12-25  

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