Project/Area Number |
23KJ1203
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 01010:Philosophy and ethics-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
CERDA Sova P. K. 京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2023-04-25 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2024: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 意味論 / 田辺元 / 西谷啓治 / ヘーゲル / 京都学派 / 近代化 |
Outline of Research at the Start |
In early Showa, Tanabe Hajime and Nishitani Keiji sought new tools to comprehend the new modern world, a task shared in recent Hegel Studies. This research seeks to understand Tanabe and Nishitani's reasons for developing a multi-centered social sense-making approach.
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度の研究実績は以下の3点にまとめることができる。 1.「社会的意味形成」という観点からの田辺元研究:田辺が自分の方法論(弁証法)を明確に示す「種の論理の意味を明にす」(1937年)を日本語ネイティブと共に英訳し、European Journal of Japanese Philosophyにて公表し、訳者序文において、田辺の弁証法を「意味形成」の過程として解釈した。それに基づいて、1930年代の代表的なテキストの最初の論文「社会存在の論理(上)」(1934年)の英訳の下訳を日本語ネイティブと共に作成し、次年度中に国際誌に投稿予定である。 2.「社会的意味形成」という観点からの西谷啓治研究:西谷の初期著作を用いて初期昭和における彼の問題意識を明らかにした。その中で根本的な問題である「社会的意味形成」を扱う論文はEuropean Journal of Japanese Philosophyにて掲載した。また、Journal of East Asian Philosophyでゲストエディターとして西谷哲学の包括的な意義を明らかにする特集号の構成や編集に従事し、本年度内に完成した。編集者の序文において、「意味」を「歴史」に繋げて解釈を発展させた。 3.「社会的意味形成としての弁証法」という観点からの田辺・西谷の比較研究:初期昭和において田辺と西谷が共通課題を持ち、かつその課題が「社会的意味形成としての弁証法」だということを解明した。その結果は日本哲学に関する国際研究会で発表を行った。次年度中に国際誌に投稿予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
田辺と西谷の共通課題を明らかにすることで、2023年度の最も大きな目的を達成できた。特に田辺と西谷の「弁証法」に関する立場を「社会的意味形成」という観点から明瞭化することに基づいて、本研究の掲げる「社会的意味形成の多中心性」という問題を提起する基盤が整えた。また、本年度の研究を通して、初期昭和の京都学派にとってのヘーゲル哲学(とりわけその「弁証法」)の重要性と、現代ヘーゲル研究との関連性がさらに明確となった。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度の研究は、社会的意味形成の「多中心性」に重きを置くことによって現代ヘーゲル研究の課題、とりわけヘーゲル自身の思想のヨーロッパ中心主義の克服を関連付ける。その研究結果を国際学会および雑誌において公表することで、現代哲学に対する初期昭和の哲学が持つ意義を示していく。
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