Project/Area Number |
24390400
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Partial Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Emergency medicine
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
伊藤 賀敏 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (40621123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西山 慶 京都大学, 医学系研究科, 講師 (90447970)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥11,960,000 (Direct Cost: ¥9,200,000、Indirect Cost: ¥2,760,000)
Fiscal Year 2013: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2012: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 院外心停止 / 心脳蘇生 / 脳局所酸素飽和度 / 心停止後症候群(PCAS) / 低体温療法 / 経皮的人工心肺補助装置 / 脳神経学的予後予測 / 脳保護モニタリング |
Research Abstract |
脳機能の保持を重視した心肺蘇生法が注目されているが、しばしば「心肺蘇生の質」そのものが不十分であることが指摘されており、心肺蘇生モニタリングディバイスの開発が望まれている。 脳低酸素血比率は、rSO2値として非侵襲的かつ定量的に心肺停止状態においても計測可能であるが、最近、主任研究者らは、良好な心肺蘇生とrSO2値とが強く関連していることを発見し、これらの知見により、rSO2値を計測することにより、心肺蘇生中の脳循環の状況を把握し、脳機能の保持を目的とした「心肺蘇生の質」のモニタリングを行うことができる可能性を指摘した。 本研究の目的は、多施設前向きコホート研究を行い、心肺蘇生モニタリングとしてのrSO2値の有用性の検討を行い、脳保護を主眼とした心肺蘇生モニタリングシステムを構築することである。 【2012年実績】 2011年5月15日から2013年1月31日までに症例登録した1,109例について、来院時rSO2と心停止90日目の脳神経学的状態を調査し(H24年度の計画通りに実施)、AHA Late-Breaking Resuscitation Science 2012にて報告するとともに、論文執筆をして現在海外雑誌に提出中である(Circulationに提出し現在3回目のReviewを受けております)。 2013年度は、2013年3月31日までに症例登録された院外心停止2,900例を対象に、来院時rSO2を維持するために必要な病院前処置について多変量解析等を実施する。 昨年提出した通り、「急性期rSO2値」と「病院前『心肺蘇生の質』」との相関を解析し、心肺蘇生モニタリングとしてのrSO2値計測の有用性に関する検討を継続して行う予定である。 また、我々の研究班で実施した研究内容を踏まえて、心肺蘇生行為中の脳モニタリングの重要性を、教材やウエブサイトなどを作成し、啓蒙活動にも従事したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2013.5現在、J-POP registryの症例登蛋貞数は3000症例を超え、入院後診療に対する評価内容にまで踏み込んだ院外心肺停止患者へのレジストリーとしては世界有数の症例数となり、世界的に大きな注目を集めている。
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Strategy for Future Research Activity |
症例登録は順調に進んでおり、さらに登録を進める予定である。また、約4ヶ月ごとにデータクリーニングを実施し、得られたデータの精度を上げていくこととしている。また、データの集積と同時に、rSO2値計測を用いた心肺蘇生法の開発のためのデータ解析を進めており、その一部として約1100名のデータをpreliminary analysisとして解析開始しており、学会発表を行い、現在国際誌に論文投稿中である。これらのpreliminary analysisを基盤として、今後さらに新しい解析法の検討を行い、rSO2値計測を用いた心肺蘇生法の開発のための研究を推進する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本臨床試験を順調に進展させるために、全国会議を開催する。また、データクリーニングの実施の推進などに使用する予定である。また、進歩状況や多領域にも啓発・啓蒙活動するために、WEBサイトや教材の作製にも意欲的に活動する予定である(共同研究医師のモチベーション向上も図る目的もある)
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