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シリケンイモリの生殖についての研究

Research Project

Project/Area Number 24924001
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 生物学Ⅱ(動物)
Research Institution清心女子高等学校

Principal Investigator

秋山 繁治  清心女子高等学校, 私立高等学校教諭

Project Period (FY) 2012
Project Status Completed (Fiscal Year 2012)
Budget Amount *help
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Keywordsシリケンイモリ / 繁殖期 / 生殖器官
Research Abstract

これまでの研究で本州・四国・九州に分布するアカハライモリでは、生殖器官が繁殖可能になる秋から配偶行動を始めているが、貯精したまま春まで繁殖はしないことをわかった。しかし、これはCynops属の最北に分布するアカハライモリの繁殖期についての結論であり、その他のCynops属の生殖及び生態について調べることなしには、この属の繁殖戦略は理解できない。アカハライモリ以外のCynops属は、ほとんどの種が中国に生息しているが、アカハライモリと中国のイモリの分布のちょうど真ん中の南西諸島にシリケンイモリCynops ens icaudaが分布している。本研究では、シリケンイモリの生殖について調べることによって、Cynops属の繁殖戦略を解明することを目指した。
研究対象としたシリケンイモリは準絶滅危惧(NT)に指定されている種で、近年、圃場整備や水路工事などの土地開発による繁殖場所の減少や観賞用の成熟個体の乱獲等で個体数が激減している。そのことを考慮して、生息数が多く、人為的な捕獲圧が少ないと考えられる地域を選んで、(1)野外での1年間を通しての生態調査と(2)生殖器官の観察(卵巣、輸卵管及び精巣、輸精管の精子数の季節変化)を行った。
生態調査では、繁殖期前の12月から5月にかけて、雨の日に自動車による礫死体を多く確認した。そして、道路に敷設されたコンクリートU字側溝が繁殖期で移動する個体にとって集団死する「死のトラップ」になっていることも分かった。調査地はイタチの移入でヘビ類が捕食され絶滅に近い状態に至った歴史をもっている。幸いにもイモリは捕食対象でないということで生き延びてきたが、これまで生き延びてきたイモリもU字側溝への転落という別の理由によって激減することが推測される。
生殖器官の年変化では、精子は産卵期前の11月でも確認できるが、卵巣重量/体重の増減で比較することによって、繁殖の最盛期は12月から2月であることがわかった。実際に1月、2月の個体で輸卵管中に産卵直前の卵が確認できた。シリケンイモリでは、アカハライモリのように冬期に繁殖行動を中断することなく、生殖器官の成熟に伴って、繁殖行動に入り1月から産卵を開始し、アカハライモリより早い時期に産卵を終えていることがわかった。

Report

(1 results)
  • 2012 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2012 Other

All Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] アカハライモリの生殖についての研究2012

    • Author(s)
      秋山繁治
    • Organizer
      日本生物教育学会第93回全国大会
    • Place of Presentation
      北海道教育大学
    • Year and Date
      2012-08-18
    • Related Report
      2012 Annual Research Report
  • [Remarks] 清心女子高等学校生物教室

    • URL

      http://www.nd-seishin.ac.jp/bio/02_/08_/

    • Related Report
      2012 Annual Research Report

URL: 

Published: 2013-05-31   Modified: 2020-05-15  

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