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低異型度尿路上皮癌の新しい検出法―FGFR3の発現およびHPV-DNAの検出―

Research Project

Project/Area Number 24931027
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 臨床医学
Research InstitutionUniversity of Yamanashi

Principal Investigator

中澤 久美子  山梨大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師

Project Period (FY) 2012
Project Status Completed (Fiscal Year 2012)
Budget Amount *help
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Keywords膀胱癌 / 尿細胞診 / FGFR3
Research Abstract

[目的]膀胱癌における尿細胞診検査は、容易に検体採取が可能であるため膀胱癌のスクリーニングとして欠かせない検査法のひとつである。これまで、我々は尿細胞診検査の癌検出感度を上げるための検討を行ってきた。今回は、細胞異型が乏しく細胞診断が難しい低異型度尿路上皮癌の検出感度向上を目的とし、低異型度非筋層浸潤癌に高率に遺伝子変異が認められているFGFR3に注目し、免疫組織細胞化学的検索を行い細胞診断へ応用する。また膀胱癌におけるHPV感染を明らかにするためHPV-DNAの検出を行い、膀胱癌の発生におけるHPV関与の有無を明確にする。以上より低異型度尿路上皮癌の細胞診断に有用な検査法を新たに提案して行く。
[材料および方法]膀胱生検、TUR切片および膀胱手術材料133例(非筋層浸潤癌106例,筋層浸潤癌27例)を対象に、FGFR3抗体(clone 9E10,x20 santacruze)を用い免疫組織化学的検討を行った。
[結果]筋層浸潤の有無によるFGFR3蛋白の発現では、非筋層浸潤のpTaは26/47(55%)、pTisは6/18(33%)、筋層浸潤ではpT1は17/41(41%)、pT2は17/27(63%)が陽性を示した。異型度では低異型度のG1-G2は44/84(52%)で、このうちG1のみでは6/13(46%)が陽性あった。一方、高異型のG3は22/48(46%)が陽性を示した。これに対し、非腫瘍部におけるFGFR3の発現は認められなかった。以上の結果から、尿路上皮系腫瘍において悪性の指標となる可能性が示唆され、尿細胞診における良悪性の鑑別にFGFR3蛋白の染色が有用と考えられた。今後は実際の尿検体を用い、以上の検討結果の実証を行っていく予定である。また、HPV関与の検討は引き続き検討して行く。

Report

(1 results)
  • 2012 Annual Research Report

URL: 

Published: 2013-05-31   Modified: 2019-07-29  

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