| Project/Area Number |
24H00079
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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| Allocation Type | Single-year Grants |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Medium-sized Section 1:Philosophy, art, and related fields
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| Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
寺尾 智史 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (30457030)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 仁奈 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00617251)
小川 敦 法政大学, 国際文化学部, 准教授 (00622482)
志村 真幸 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (00625204)
中尾 麻伊香 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (10749724)
都留ドゥヴォー 恵美里 京都芸術大学, その他の研究科(大学院), 准教授 (10972523)
知足 美加子 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (40284583)
三中 信宏 人間環境大学, 総合環境学部, 特任教授 (40354112)
包 聯群 大分大学, 経済学部, 教授 (40455861)
箱田 徹 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (40570156)
松田 素二 総合地球環境学研究所, 研究部, 特任教授 (50173852)
山下 英俊 一橋大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (50323449)
杉本 篤史 東京国際大学, 国際関係学部, 教授 (60267466)
小町 守 一橋大学, 大学院ソーシャル・データサイエンス研究科, 教授 (60581329)
竹沢 泰子 関西外国語大学, 国際文化研究所, 教授 (70227015)
坂野 徹 日本大学, 経済学部, 教授 (70409142)
松井 真之介 鹿児島大学, 共通教育センター, 准教授 (70533462)
黒田 晴之 松山大学, 経済学部, 教授 (80320109)
鈴木 俊貴 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (80723626)
岩谷 彩子 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (90469205)
小俣ラポー 日登美 奈良県立大学, 地域創造学部, 准教授 (90835810)
菊池 夢美 京都大学, 野生動物研究センター, 特任研究員 (40586020)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2025)
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| Budget Amount *help |
¥48,230,000 (Direct Cost: ¥37,100,000、Indirect Cost: ¥11,130,000)
Fiscal Year 2025: ¥14,170,000 (Direct Cost: ¥10,900,000、Indirect Cost: ¥3,270,000)
Fiscal Year 2024: ¥18,720,000 (Direct Cost: ¥14,400,000、Indirect Cost: ¥4,320,000)
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| Keywords | 多様性 / 分類 / 系統 / 分類観 / 多様性評価 / 多様性理解 / マイノリティ / 多様性尊重 / 多様性継承 / 多様性尊重の深化 / 多様性評価と分類 / 分類観の相互点検と学際研究の精度向上 / 学際研究の信頼性あるクロス・パラメ―ターの提案 / 多様性理解の社会還元 |
| Outline of Research at the Start |
近年、広汎な学術分野で多様性が注目され重視されるべきという論調が高まっている。複雑な連関を持つ多様性の評価について科学的水準を維持するには、それぞれの分野が未更新のままの分類概念では、評価・理解に重大な齟齬を来たしかねない。そこで、複数分野における多様性評価に関わる研究者が連携し、更新された分類観に基づく多様性評価の基盤再構築という喫緊の課題を検討し、成果を社会実装するのが本研究の概要である。
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| Outline of Annual Research Achievements |
2024年度は、ワークショップを実施したほか、本科研課題のテーマに関わる、海外の研究者の招聘を含む研究集会・講演会等を数次にわたっておこない、本課題に直接携わる研究者の探求の深化だけでなく、本課題が取り組むべき対象とする問題群の重要性について、学術界のみならず、ひろく学生や一般に問うことができた。 研究代表者、研究分担者とも、個別・専門の研究分野における、これまでの研究史の中での分類観の変遷、それに従う多様性評価について再考することによって、「多様性と分類」に関わる近代の、もしくは現代を貫く問題群への洗い直しを行い、2025年度以降の学際的・分野横断的・分野融合的議論のプラットフォームとする基礎的・基盤的研究を進めた。 例えば、研究代表者に関しては、従来、言語系統分類において基本単位として機能してきた「言語」(~語)と、その下位分類と位置づけられてきた「方言」について、言語学を牽引し、その理論構成を主導してきた欧米、とりわけ、最も研究が精緻化している、ロマンス諸語(ラテン語を祖語とするいわゆる「ラテン系言語」)を対象としたロマンス言語学での分類観の変遷と、日本語学、日本における言語学での分類観の変遷とを多角的に分析し、日本における近代言語学導入当初、差異が軽微だった双方の分類観が、欧州側における「いずれのスピーチコミュニティにおけるコミュニケーションとも、それぞれのコミュ二ケーションはひとつの不可分の体系として成立している」という言語学での科学的解釈を逸脱し「補助単位である方言は基本単位である言語に従属し、依存し、それ自体では存立しえない不完全な存在」とみなす傾向が強い一般の分類意識の克服と、多様性尊重、人権およびその拡張的理解等の経緯によるコミュニティの権利や言語権の尊重とによって、都度更新されていることに追い付けておらず齟齬をきたしていることについて克明に分析し、発表した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2024年度は、研究代表・分担間で研究の進め方を検討するワークショップを実施したほか、本科研課題のテーマに関わる、海外の研究者の招聘を含む研究集会・講演会等を数次にわたっておこない、本課題に直接携わる研究者の探求の深化だけでなく、本課題が取り組むべき対象とする問題群の重要性について、学術界のみならず、ひろく学生や一般に問うことができた。 また、研究代表者、研究分担者とも、個別・専門の研究分野における、これまでの研究史の中での分類観の変遷、それに従う多様性評価について再考することによって、「多様性と分類」に関わる近代の、もしくは現代を貫く問題群への洗い直しを行い、2025年度以降の学際的・分野横断的・分野融合的議論のプラットフォームとする基礎的・基盤的研究を進めることができた。 以上の事由から、「おおむね順調に進展している」との状況であるとの評価に至った。
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| Strategy for Future Research Activity |
本研究は、2024年度に引き続き、2025年度も以下、①から③の研究スコープに従って進める。① 科学的に見て認知のゆがみの大きく、場合によっては差別の根ともなっている過去の分類および分類観を分野横断的な議論を行うことによって批判的に再検討し、一定水準を確保するため、分野ごとの必要に応じて分類観および分類法の科学的妥当性を再構築する。② 多様性が輻輳的に分布する集団を分析、評価する営みにおいて、集団を形成するそれぞれの要素を特定し、連関を分析するうえで、マトリックス形式もしくはクロス形式の分類および多様性評価を実践し、研究成果を主要なジャーナルの査読付論文として発表する。③ 上記①/②の科学的検討および実践の重要性、現代における意味を還元する形で、若手研究者や市民科学者向けの和文、英文の書籍にまとめて出版し、かつ、一般市民や若年層を対象としたワークショップの実施等の実践を行う。以上、3点を、本研究に参画する研究者が有機的に協働しながら、実証的に明らかにする。 とりわけ2025年度は、代表研究者・分担研究者個々の研究分野における分類およびそこから導き出される多様性の知見を深めると同時に、国際シンポジウム、ワークショップ等の主催を通じて、他分野の研究者、在外研究者とのマトリックス(輻輳)的な分類方法、分類観とそれによる多様性評価、多様性理解、多様性尊重とそれに関わる多様性擁護や多様性継承等の施策についての適否、是非、最適化等に関する多角的な検討を進める。 そのうえで、ここ1年足らずの間にかなりの擡頭をみせている、権威主義、パターナリズム、優生思想、もしくは社会ダーウィニズムに立脚した、または影響された論者による、多様性尊重に対する、揺り戻しとも取れる否定的見解をどう科学的、倫理的に評価するかについても、議論のプラットフォームを再確認する重要性から射程におくこととする。
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