| Project/Area Number |
24H00081
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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| Allocation Type | Single-year Grants |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Medium-sized Section 1:Philosophy, art, and related fields
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| Research Institution | Keisen University |
Principal Investigator |
稲本 万里子 恵泉女学園大学, 人文学部, 教授 (20240749)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片桐 弥生 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 教授 (10204421)
桝屋 友子 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (40300735)
山本 聡美 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (00366999)
高岸 輝 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (80416263)
増記 隆介 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (10723380)
龍澤 彩 金城学院大学, 文学部, 教授 (00342676)
福島 修 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 研究員 (50851375)
三宅 秀和 群馬県立女子大学, 文学部, 准教授 (50788875)
鷲頭 桂 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (90590448)
本田 光子 愛知県立芸術大学, 美術学部, 准教授 (80631126)
水野 裕史 筑波大学, 芸術系, 准教授 (50617024)
赤澤 真理 大妻女子大学, 家政学部, 准教授 (60509032)
吉岡 拓 明治学院大学, 教養教育センター, 准教授 (50733309)
小長谷 明彦 恵泉女学園大学, 人文学部, 客員教授 (00301200)
矢野 浩二朗 大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (10612442)
木村 朗子 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (80433879)
横山 恵理 大阪工業大学, 情報科学部, 准教授 (70781425)
有馬 義貴 奈良教育大学, 国語教育講座, 准教授 (10549223)
須藤 圭 福岡大学, 人文学部, 准教授 (70706613)
廣海 伸彦 公益財団法人出光美術館, その他部局等, 学芸員 (10518393)
青木 慎一 静岡県富士山世界遺産センター, 学芸課, 准教授 (01002732)
勝亦 志織 中京大学, 文学部, 教授 (40458740)
笹生 美貴子 日本大学, 国際関係学部, 准教授 (10546261)
近藤 さやか 愛知淑徳大学, 初年次教育部門, 講師 (60775534)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2029-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2025)
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| Budget Amount *help |
¥33,670,000 (Direct Cost: ¥25,900,000、Indirect Cost: ¥7,770,000)
Fiscal Year 2025: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2024: ¥6,890,000 (Direct Cost: ¥5,300,000、Indirect Cost: ¥1,590,000)
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| Keywords | 源氏絵 / 美術史 / 源氏物語 / 源氏文化ポータル / 源氏文化ミュージアム |
| Outline of Research at the Start |
『源氏物語』を絵画化した源氏絵は、平安時代から現代に至るまで数多く制作されたが、源氏絵の全体像を明らかにし、源氏絵を深く理解するためには、『源氏物語』を享受し再生した作品群や、『源氏物語』を享受し再生する営為、すなわち源氏文化にかんする研究が不可欠である。本研究は、源氏絵を、『源氏物語』から派生した数多くの作品群のなかに位置づけ、源氏文化という俯瞰的な視点から源氏絵と派生作品の関係性を探り、さらに、『源氏物語』以前の物語絵や東アジア・西アジアの物語絵と比較するものである。このような研究を、美術史学、建築史学、日本史学、日本文学、情報学の研究者が協働して進めることで、創発的研究を遂行する。
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| Outline of Annual Research Achievements |
2024年度は、源氏絵研究領域、派生作品研究領域、比較源流研究領域に分かれて研究をおこなった。 源氏絵研究領域の源氏絵調査班は、下関市立歴史博物館、国立歴史民俗博物館、名古屋市個人宅、大英図書館、大津市歴史博物館、京都・大徳寺真珠庵、米原・福田寺、白沙村荘、京都・平等院にて源氏絵調査および撮影を実施することができた。AI班は、アート・ドキュメンテーション学会にて生成AIを用いた「おしゃべり源氏物語」の開発と運用、DHシンポジウムにて『源氏百人一首』へのTEI適用の試み、画像電子学会にてデジタル「鳥獣人物戯画」の活用、情報知識学会にてVRとAIを使った博物館についての発表をおこなった。 2024年度は大河ドラマの影響で、各地の美術館・博物館で『源氏物語』関連の展覧会や講演会が開催された。各自で展覧会を見学し、講演会を聴講するとともに、関連する物語や絵画の展覧会にも足を運び知見を深めた。源氏絵所在調査・源氏絵展調査班による源氏絵展のリスト作成も継続して進めている。 派生作品研究領域の芸能作品調査班は、歌舞伎座で上演された「源氏物語六条御息所の巻」を観賞した。比較源流研究領域の源氏絵の源流班は、兵庫・大覚寺にて結縁潅頂の式次第・儀礼に使用する仏画・仏具類の調査、物語絵の比較班は、慶應義塾大学にて「竹取物語絵」「曽我物語絵」の調査および撮影を実施した。 7月に第12回源氏絵データベース研究会「俵屋宗達の失われた源氏物語図屏風(団家本、藤井家本)をめぐって」、12月に第13回源氏絵データベース研究会「装飾法華経と源氏物語」、3月に第14回源氏絵データベース研究会「岩佐又兵衛の源氏絵」を開催することができた。9月にはキックオフ集会をおこない、参加者全員が今後5年間の研究テーマをプレゼンした。2020年から始めた毎月1回のZoomミーティングも継続中である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
ひとつめの理由は、10月に第1回源氏絵データベース研究会から第8回源氏絵データベース研究会までの発表内容をまとめた『源氏絵研究の最前線』を刊行することができたからである。収録した25本の論文中21本が研究代表者と研究分担者の論文であり、さらに研究協力者の論文2本を含めると、そのほとんどが科研メンバーの論文から成る。本書は2部構成になっており、第1部「源氏絵の諸相」は、平安時代から江戸時代までに制作された源氏絵を美術史、建築史、日本文学の立場から論じた研究を収録しているが、第2部「AIとVR」は、デジタル画像、AI、VRをテーマに、美術史と情報学の最新の成果を収録し、2024年現在の源氏絵研究の最先端を理解することができる1冊になっている。 ふたつめの理由は、第12回源氏絵データベース研究会から第14回源氏絵データベース研究会まで、3回の研究会を開催することができたからである。俵屋宗達、岩佐又兵衛の源氏絵研究に加え、「平家納経」の新たな解釈など、『源氏絵研究の最前線』をさらに発展させた研究発表がおこなわれた。これらの発表内容は『源氏絵研究の最前線』の続編である『源氏文化研究の最前線』として刊行する予定である。さらに、3回の研究会に加え、9回のZoomミーティングを開催することができた。オンラインツールを使うことにより、関東、中京、関西、ときには海外在住の研究者間でコミュニケーションを取ることが可能になる。Zoomミーティングでは、科研メンバーが研究の中間報告、調査作品の紹介などをおこない、お互いの研究に対する理解を深めるとともに、研究会の運営方法や来年度以降の研究会やシンポジウムのテーマについて検討するなど、非常に有意義な場になっている。
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| Strategy for Future Research Activity |
2025年度も、源氏絵研究領域、派生作品研究領域、比較源流研究領域に分かれて調査・研究を進める。 2025年度は、比較源流研究領域のシンポジウムを2回に分けて実施する予定である。7月に開催する第15回源氏絵データベース研究会・国際シンポジウム「源氏物語の源流/源氏物語絵巻の源流」(仮)は、『源氏物語』における『長恨歌』『竹取物語』『伊勢物語』享受の様相から『源氏物語』の源流を探る第1部、西アジア、東アジアの物語絵と「源氏物語絵巻」、東アジアの山水画と「源氏物語絵巻」の山水表現の関係から、平安時代に制作された現存最古の「源氏物語絵巻」のルーツを探る第2部から成る。11月に開催する第16回源氏絵データベース研究会・シンポジウム「源氏vs竹取、伊勢、平家」(仮)は、源氏絵と竹取物語絵、伊勢物語絵、平家物語絵を比較することで共通点と相違点を探り、共有あるいは共有されなかった文化的基盤を検討したいと考えている。2026年2月に開催する第17回源氏絵データベース研究会「将軍家・大名家の源氏絵」(仮)は、徳川将軍家、尾張徳川家、細川家の源氏絵の諸作例と、源氏絵を所有する意味について検討する予定である。 2026年度には、2024年度のキックオフ集会に続く中間報告会を予定している。2025年度は、中間報告会に向けて、各自で作品の調査をおこない、研究成果を発表する。毎月1回のZoomミーティングは、すでに8月まで報告者が決まっている。そのあとも引き続きメンバーによる研究の中間報告、調査作品の紹介などをおこなうとともに、3回の研究会の運営方法や2026年度以降の研究会のテーマについて検討する。2027年度に開催する源氏絵研究領域と派生作品研究領域のシンポジウムに向けて、2025年夏からワークショップを開催する予定である。
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