| Project/Area Number |
24H00096
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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| Allocation Type | Single-year Grants |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Medium-sized Section 3:History, archaeology, museology, and related fields
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| Research Institution | The Graduate University for Advanced Studies |
Principal Investigator |
蔦谷 匠 総合研究大学院大学, 統合進化科学研究センター, 助教 (80758813)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小金渕 佳江 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (10753593)
西内 巧 金沢大学, 疾患モデル総合研究センター, 准教授 (20334790)
長岡 朋人 青森公立大学, 経営経済学部, 教授 (20360216)
澤藤 りかい 九州大学, 比較社会文化研究院, 講師 (50814612)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2029-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2025)
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| Budget Amount *help |
¥47,580,000 (Direct Cost: ¥36,600,000、Indirect Cost: ¥10,980,000)
Fiscal Year 2025: ¥9,100,000 (Direct Cost: ¥7,000,000、Indirect Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2024: ¥11,960,000 (Direct Cost: ¥9,200,000、Indirect Cost: ¥2,760,000)
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| Keywords | 古病理学 / 歯石 / 糞石 / 骨 / オミクス解析 / 古人骨 / 古病理 / 分子 / プロテオミクス / ゲノミクス / 安定同位体 / 古代プロテオミクス / 古代ゲノミクス |
| Outline of Research at the Start |
考古遺物に残存する古代タンパク質を網羅的に同定する古代プロテオーム解析を利用し、過去の病理プロセス復元のための体系的なシステムを樹立し応用する。過去に生きた個人の歯石、古人骨、糞石について分析を実施し、感染症や疾患の痕跡を効果的に同定する手法を洗練させるとともに、方法を適用して、日本や世界の考古学的・人類学的課題に答えることを目指す。
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| Outline of Annual Research Achievements |
両名ともにほかの業務とのかけもちであったため、当初の予定よりは少ない勤務曜日にて博士研究員を2名雇用した。これによって、古病理に関する基礎検討、データ収集、分析の実施を効率的に進めることが可能になり、研究内容にも進展が見られた。 歯石を優先的な対象と定め、ほかの対象に先行してサンプリングとプロテオーム解析を進めていった。資料収蔵機関に出向いてサンプリングを実施し、古歯石資料を集めた。これらのなかの有望な資料について、総合研究大学院大学に備わるクリーンラボにて古代生物分子を抽出し、ショットガン古代プロテオミクスを実施した。その結果、ヒトの炎症反応や、口腔内細菌の病原性に由来するタンパク質を同定することができた。また、対象とした古人骨や、同じ集団のほかの個体について、一部を安定同位体分析して食性の情報を予備的に得ることができた。 糞石についても予備的なプロテオーム解析を進めた。しかし、試料の残存状況が悪いためか、あまり有望な結果が得られていない。全体的な結果を概観したとこと、試料の選定、もしくはタンパク質の抽出方法が重要なのではないかという推察を得ることができた。 病変を示す古人骨については、新たに雇用した2名の博士研究員を中心として、研究対象の絞り込みを行なった。その結果、日本各地のいくつかの遺跡について、興味深い事例に該当する古人骨を同定することができた。資料管理者と連絡をとり、そうした対象の一部について研究実施の内諾をいただくことができた。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
古病理学や古人骨の形態学を専門とする2名の博士研究員を雇用したことで、ゲノミクスやプロテオミクスなどの分子生物学者を中心とした研究代表者・研究分担者の研究チームの手薄い分野が補完され、研究を有効に進める体制が構築できた。また、研究を効率的に進める体制も構築できた。収集した試料については大規模に古代ゲノミクスや古代プロテオミクスの手法を適用し、大量のデータを得ることができた。
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| Strategy for Future Research Activity |
今年度は、前年度に集中的に集めた歯石のさらなる分析に着手する。これらについて、古代DNAおよび古代タンパク質の残存状態を調べ、有望な資料については、総合研究大学院大学に備わるクリーンラボにて古代生物分子を抽出し、ショットガン古代ゲノミクス・ショットガン古代プロテオミクスを実施する。対象とした古人骨や、同じ集団のほかの個体について、安定同位体分析や年代測定を実施して食性や年代の情報を得る。また、必要な場合にはエナメル質のプロテオーム解析によって性別を判定する。 今年度は、特に病変や傷害痕を示す骨資料に注目して、歯石の次の主な対象として研究を進めていく。資料収蔵機関に出向いて形態の分析やサンプリングを実施し、骨資料を集める。これらについて、古代プロテオミクス、古代ゲノミクス、同位体分析、年代測定、性別判定などを実施して、疾病そのものとそれを取り巻くコンテキストを明らかにする。こちらの研究については、雇用した特別研究員を中心として研究を進めていく。
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