Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
原子核をプローブとするメスバウアー・核共鳴散乱分光法は、対象原子核周辺の局所的な電子状態およびダイナミクスを、neV~eVといった広いエネルギースケールで観測できる。本研究では、この特徴を活かし、同位体が原子核としては異なるものの電子系の支配する物性に対してはほぼ等価であることをベースに、特定位置に同位体を埋め込むことの出来る微細加工技術と分光法開発により、これまでは困難であった、ナノ構造体や多層膜などのデバイス試料において表面だけでなく内部の原子層においてもオングストロームオーダーの位置分解能でIn-situ/オペランド測定を実現する分光法を開発し、次世代デバイス開発などの新展開を目指す。