Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
植物は積極的にケイ素を吸収・分配・蓄積し、また環境条件に応じてケイ素蓄積を緻密に制御し、その調節が破綻すると深刻な生育阻害が生じうることが判ってきた。本研究では、イネ茎葉のケイ素集積に応答し根のケイ酸吸収を制御する新奇長距離シグナル因子を手がかりに、その上流のケイ素感知・シグナル発現機構、下流のシグナル伝達機構を解明する。またケイ素応答の初期過程を精査し、ケイ素感知とストレス応答の連鎖を解明する。さらに長距離シグナル因子とケイ素吸収/分配制御の対応を数理モデル化し、その動態を捉える。ケイ素ロジスティクスの全貌を解明し、植物がケイ素集積を精密に制御する意図とその適応性を理解する 。