Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
Memory-like NK(ML-NK)は、難治性急性骨髄性白血病AMLでの臨床試験において驚異的な治療効果を示すことから、いわゆるGVL効果の本態ではないかと注目されている。我々はこれらの動きとは全く独立に、固形がんへ極めて高い抗腫瘍活性を示す、「他家」NK細胞様製剤 GAIA-102を開発、固形腫瘍を対象に3つの治験を進めており、複数の症例で臨床的POCを示唆するデータを得ている。本研究では「ML-NK-like NK」とも呼び得るGAIA-102の分化系譜を明らかとし、なぜNK細胞にはこのようなバラエティに富んだスペクトラムがあるのかという免疫学の根源的な疑問に肉薄する事を目的とする。